「ケージ開けて両手に乗ってくるのがかわいいのです」ーー。
そんなコメントが添えられた子猫の動画がXで話題です。映っているのは、「ごましお」くん。まだドライフードをそのままでは食べることができないほど、小さな子猫です。
飼い主さんがケージの扉を開け、両手をそろえて中へ差し出すと、ごましおくんはベッドを乗り越えてーー。
そのまま手のひらへちょこん。
まるで「ここに乗ればいいんだよね」とわかっているかのように、迷わず収まります。
この動画には8900件超のいいねが集まり、「愛おしい」「手のりコネコ!!」「かしこい!おりこう!!さいこう!!!」など、悶絶する声が寄せられました。
投稿したのは、飼い主のパパ、アクロスキーたっきぃ#92さん(@Tackey0777)。ごましおくんは、飼い主さんがソファでくつろいでいると、お腹の上に乗って一緒にくつろぐこともあるそうで、「本当に愛おしいです」とつづっています。
玄関先で子猫の鳴き声…猛暑の中、保護を決意
ごましおくんとの出会いは、8月1日のこと。家の玄関先で、猫の鳴き声を耳にしました。
「近づくと威嚇はするものの、逃げませんでした。後日、動物病院で診察を受けてわかったことなのですが、このとき右後ろ足を骨折していたため、動くことができなかったようです。そっと抱き上げると痩せ細っていたため、取り急ぎ液状のおやつを与え、一晩過ごせるように玄関先に簡易的な寝床をつくりました」
飼い主さんは、もし朝までごましおくんが寝床にいるようであれば、このまま外で暮らしていくのは難しいと考え、保護しようと思っていたといいます。
そうして迎えた翌朝、ごましおくんの姿はありませんでした。「自分の居場所に帰ったのだな」。飼い主さんはそう思ったといいます。
ところが、その後の8月7日の朝、再びごましおくんの鳴き声が聞こえてきました。
「探したところ、物置の下のスペースの隅で丸くなっていました。その日は炎天下だったため、このまま放置すると命の危険があると判断し、保護しました」
先住猫や子どもたちと過ごすにぎやかな日々
その後、病院で必要な治療を受け、元気を取り戻していったごましおくん。飼い主さんに見守られながら、今では部屋中を駆け回っているといいます。
「我が家には先住猫がいるのですが、ごましおが飛びついてしまうので、一緒に過ごすタイミングはまだ見計らっているところです。10歳と4歳の子どもたちとは、良い関係を築くことができていると思います」
こうして少しずつ家での暮らしになじみ、家族との距離も日に日に縮まっているようです。
「私がソファで寝ていると乗っかってきて、顔を舐め、満足すると隣で寝るようになりました」
両手にちょこん きっかけは「怖そうだったから」
話題になった「手のり」の始まりには、こんなきっかけがありました。
「ケージの外に出るときに高すぎて、降りるのが怖そうだったので手を差し出したところ、乗るようになりました。子猫でいられる期間は短いので動画に収めようと、息子に協力してもらい録画しました」
初めて手に乗ってくれたときは、「ごましおが自分のことを信頼してくれていることが実感できて、うれしかったです」と振り返ります。
そんなごましおくんの性格については、「とにかく活発。家族にも先住猫にも飛びかかっていきます」と教えてくれました。
小さな体で元気いっぱいに過ごす姿を見守る一方、飼い主さんは、保護した経験を通して感じたこともあるといいます。
「1匹の命を救うことができて安堵する一方、ごましおのような路頭に迷う猫が増えていることに危機感を感じるようになりました。不幸な猫ちゃんが増えなくなることを願います」
保護から1カ月弱。当初は体重400グラムしかなかったごましおくんも、すくすくと成長し、今では900グラムにまで増えました。人間のお兄ちゃんに寄り添う姿は、すっかり家族の一員そのもの。これからも優しい飼い主さん家族の愛情に包まれながら、穏やかな毎日を重ねていくことでしょう。