東京の夜を照らす東京タワー。この照明を手作業で付け替える職人の姿がSNSで話題になっている。
空を温かく彩る、東京タワーの定番ライトアップ「ランドマークライト」。 毎年七夕直後からは涼しげな夏バージョンになり、10月初旬の夜からは温かみのある冬バージョンへと衣替えする。しかし、その美しい光の切り替えの裏には、地上数百メートルの鉄骨の上で、命綱を頼りに電球を交換するプロフェッショナルたちの知られざる闘いがあった。この緊張に満ちた作業について、株式会社TOKYO TOWER広報の宇賀神雅渉さんに聞いた。
――電球は、どのくらいの数があるのですか?
宇賀神:ランドマークライトに使用している電球は全部で180個。この180灯すべてを、7月8日頃と10月初旬の好天時に「1日のみ」で、全数手作業で交換します。年間計2回だけの、非常に特別で重要な作業です。
――どんな人が担当しているのですか?
宇賀神:作業は株式会社関電工さまへ依頼しています。超高所での作業となるため、当然ながら非常に高い安全基準が求められます。作業にあたる全員が「フルハーネス型墜落制止用器具特別教育」を修了していることが必須条件。毎回、20名前後の熟練の作業員の方々を手配していただき、万全の体制で臨んでいます。
――180個の電球をたった1日で交換する手順は?
宇賀神:作業は2つの班に分かれて実施します。鉄骨の上での作業となるため、電球や工具の受け渡し時の「声掛け」と「保持確認」を徹底しています。お互いが確実に手にしたことを声と手触りで確認しながら、1つずつ丁寧に入れ替えていきます。
――超高所ならではの特に気を付けていることは?
宇賀神:最も気をつけているのは、やはり「落下」。作業員の転落防止はもちろんですが、器具や清掃用品、電球などの「物」の落下防止も徹底しています。すべての工具や電球、清掃用具は、ひもなどで頑丈に腰ベルトへ結束しています。また、安全のために「作業に不要なものは一切持たない」というルールを徹底しています。
――夏の作業は猛暑との闘いですね。
宇賀神:直射日光を遮るものがないため、こまめな水分補給や塩分補給といった熱中症対策は絶対に欠かせません。また、天候の影響をダイレクトに受けるので、前日や当日の雨天や強風の予報は常に注視し、少しでも危険があると判断した場合は延期します。周囲の状況や足元をゆっくり確認しながら、安全第一で移動していますよ!
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SNSに投稿された電球交換作業の投稿には「写真でも怖い!」「まさか手作業とは」「風が吹いただけでヤバそう」「東京タワーの裏側の仕事って知らなかった」などの反響が寄せられた。
東京の夜空を見上げて、高所で汗を流すプロたちの姿に思いを馳せてみてはどうだろうか。
▽東京タワー X
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