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交通事故で頸椎損傷 19歳の元高校球児に「一生車いす」と医師→リハビリ重ね杖で歩けるまで回復 夢のホノルルマラソン完歩へ【本人に取材】

長澤 芳子 長澤 芳子

もしも病院で「一生車いす生活になるでしょう」と告げられたら、どれほどのショックを受けることでしょうか。上野遥介さんは19歳のとき、交通事故で頸髄を損傷したことで、首から下が動かなくなってしまいます。

医者からは「一生車いす」と告げられますが、リハビリを重ねることで現在は杖を使って歩けるほどに回復しました。しかし彼の挑戦は、これで終わりではありません。

その後、彼はホノルルマラソンで42.195キロの道のりを歩き切る挑戦を始めます。このチャレンジにはクラウドファンディングにて支援金が505万円も集まり、話題となりました。そんな上野遥介さんに、これまでの道のりについて話を聞きました。

「命があってよかったと思える人生に」妻と挑む42.195キロ

――事故時の状況と「一生車椅子」の宣告を、どう受け止めたかについて教えてください。

大学1年生だった19歳の11月、友人の車で帰宅中に事故に遭いました。首の骨を折って頸髄を損傷し、その瞬間から手足が動かなくなりました。事故から約4カ月後に「一生車いす」と告げられましたが、医師らに向けて前向きに「歩けるようになります!」と伝えました。初めは絶望し、野球選手の夢もあきらめていたのですが、それでも家族や友人、病院スタッフに回復する姿を見せたいと思い、リハビリへ向き合いました。

――杖で歩けるようになるまでは、どのようなリハビリをしてきましたか?

動かない体が動く姿をイメージし、痙性(けいせい)で体が動くときも「自分で動かしている」と思い込むことから始めました。やがて足首の動きを長く保てるようになり、車いすからベッドへ移る際にも力が入る感覚が生まれましたね。その過程で、高校野球部時代の顧問から言われた「命があるだけよかったな」という言葉も心に残っています。当時は厳しく聞こえましたが、「命があってよかったと思える人生にしよう」と考えるようになったので、感謝しています!

――ホノルルマラソンへ挑戦する理由は何だったのでしょうか。

妻の「挑戦してみない?」という一言がきっかけです。初めは現実味がなく断りましたが、野球選手にはなれなくても、もう一度アスリートになりたいと思い始めたんです。現在は週6日ほどトレーニングし、週3~4回の歩行練習と週2~3回の室内トレーニングを続けています。妻はトレーナーとしてメニューを考え、歩くときも付き添ってくれます。制限時間のない大会で、約17時間を見込んでいるんです。

――505万円を超える支援を、どう受け止めていますか。

225人もの方に応援していただき、驚きと同時に本当にうれしかったです。「できるか分からないことへ挑む姿に勇気をもらっています」という言葉が多く、応援されていることを改めて実感しました。企業スポンサーの皆さんが、僕にしかできない挑戦へ夢を託してくださったことも励みです。支援金は整体やトレーニング、サプリメント、僕や妻、現地スタッフらの渡航・滞在費などに充てます。

――完歩した先に、どのような未来を描いていますか。

ゴールを終わりではなく、新たなスタートにしたいです。富士山登頂や海外のフルマラソン、トライアスロンなどにも挑み、自分の限界へ向かう姿を届けたい。僕も初めから前向きだったわけではありません。伝えたいのは「何度でも立ち上がれる」「挫折は終わりではない」ということです。僕を見た人が、もう一度リハビリを頑張ろう、人生を楽しもうと思ってくれたらうれしいです!

♦上野遥介(うえの・ようすけ)
株式会社Revive代表取締役、歩行改善に特化したインナーマッスルトレーニングジム「ReviveGym北堀江」代表。19歳のときに交通事故で頸髄を損傷。自身の経験を生かし、身体の不自由さや不安を抱える人を支援している。2026年12月13日のホノルルマラソンで、杖を使って42.195キロの完歩を目指す。
▽ReviveGym
https://revive-gym.jp/
▽Instagram
https://www.instagram.com/sukenii7625/
▽クラウドファンディング
https://camp-fire.jp/projects/948824/view

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