「【急募】犬言語にくわしい方。めずらしくおしゃべりしてくれたのですが、犬語がわからず困っています。どなたかニンゲン語に翻訳してもらえないでしょうか」
そんな呼びかけとともに、Xで公開された動画が話題です。映っているのは、「オラフ」くん(1歳・男の子)。
ソファの下で伏せるような体勢になり、いつものように舌をペロッ。尻尾をゆらゆらと揺らしながら、低い声に抑揚をつけて、まるでおしゃべりをするように鳴いています。
時折、上目遣いで飼い主さんを見つめても、訴えは止まりません。普段は見られない表情と不思議な声に、動画は17万件超のいいねを集めました。
ソファ下から響いた初めての長いおしゃべり
飼い主の「シーズーのオラフくん」(@Olaf_ShihThu)によると、撮影されたのは起床直後。オラフくんは、おもちゃなどをくわえて部屋中を駆け回ったあと、ソファの下へ飛び込みました。
飼い主さんがソファに座っていると、足元から「ガウガウ」という声が聞こえてきたそうです。その後も「グルグル」と鳴き続けていたため、下をのぞき込むとオラフくんと目が合い、動画のような何とも表現しがたい声へと変わりました。
「これまでにも似たような鳴き声を聞いたことはありましたが、これほど長く鳴くことはありませんでした。初めてのことだったので『何て言っているのかな』と思ったんです。そこで、Xでみなさんに聞いてみることにしました」
普段のオラフくんは、「おやつくださいな」とアピールするとき以外、あまり鳴かないのだとか。舌はいつも出ているものの、上目遣いで舌をのぞかせる表情も珍しかったといいます。
愛犬や愛猫まで参加した犬語の翻訳
飼い主さんによる中間報告では、「甘えている」「かまってほしい」「ごはんやおやつがほしいという要求鳴き」「何らかの不満を伝えている」といった考察が集まりました。
独特な声から、「お前にサンが救えるか」と、スタジオジブリの映画『もののけ姫』に登場する山犬・モロのセリフを連想する人も。「これは君が代をうたっているとおもわれます」「ビブラートがかかった声が美輪明宏さんみたい」「楽器のテルミンみたいなお声」と、声色に注目したコメントも寄せられています。
さらに、「犬言語専門家の母によると『お気に入りの場所なのって言ってる』そうです」という翻訳もありました。
オラフくんの声を聞いた動物たちの反応もさまざまです。愛犬の飼い主さんからは、「今までにないくらい首傾げた」「うちの子には子守唄になってます(笑)」「うちの子めっちゃ机食べ始めた。なんで」「侵入者どこだー!って吠えはじめた」といった報告が届きました。
愛猫たちも、「ビビって逃げました」「目まんまるにしてました」「猫も首を傾げて聞き入ってました」と反応。心配しておもちゃを持ってきたり、玄関へ走ったりした動物もいたといいます。
「さまざまな反応があって、あまりにもかわいらしくて悶絶しました。1匹の犬の呼びかけに対して、たくさんの仲間が集まって助けてくれる様子が『101匹わんちゃんみたい』という素敵な声もあって、その通りだなと感動を覚えましたね」
成長したオラフくんが訴えたかったこと
オラフくんがいるソファは、座面が前から後ろへ傾斜している、少し珍しい形状です。子犬のころからその下で遊ぶのが大好きで、部屋を駆け回りながら飛び込み、間口の広い側から狭い側へ、またはその逆へと通り抜けていました。ところが、成長して体が大きくなったためか、最近は途中を通過できなくなり、広い側から入って同じ側へ戻るようになったそうです。
飼い主さんは、「犬言語学者様と犬様(たまに猫様)」の協力をもとに、オラフくんの言葉を翻訳してみました。
そこで飼い主さんがたどり着いた翻訳は、「なんでソファを低くしたの? 意地悪しないで、前の高さに戻してよ。前みたいにソファの下を爆走したいの」というもの。自分が大きくなったことに気づかず、ソファの高さが変わったと思っているのではないかと考えました。
現在もソファの下に入ることはできるため、「太って入れなくなるということがないよう、家族で体調管理をしていきたい」と飼い主さん。普段のオラフくんは人にも犬にもフレンドリーで、家族には甘えん坊だそうです。
「いつもペロッと舌を出しているところが、オラフの明るい性格を表しているようで、かわいらしくてたまりません」
ひとつの問いかけから生まれた、種を超えたにぎやかな助け合い。オラフくんの訴えは、距離をこえて多くの仲間を結びつけるきっかけにもなったようです。