「キユーピーのBF(ベビーフード)に助けられた熊本県民です。(中略)玄関を開けると家はぐちゃぐちゃ、皿も全部割れて水も出ず…電子レンジもひっくり返っててすぐに使えるわけではなさそう…という中でキユーピーの瓶はひとつも割れず残っていました!!
しかも温めず、そのままあげられるから水なしでもOKで本当に救われた!!! 誰が何と文句をつけても私と娘は間違いなくキユーピーに助けられた」
令和8年7月、熊本地震の被害に遭ったRnさん(@rn0114sr)。今年1月に生まれた娘さんは離乳食期に当たり、いざという時のためにストックしていたベビーフードが大いに役立ちました。
9月1日は「防災の日」。取材に応じてくれたRnさんの災害への備えと心構えには、私たちも学ぶべき点がありました。
電子レンジがひっくり返り、食器棚は倒れていたのに…
7月28日夕方に発生した地震。フルタイムで働くシングルマザーのRnさんは保育園で娘さんをお迎え後、渋滞に巻き込まれつつも自宅のあるマンションへ。エレベーターが停止しているため、娘さんを抱きかかえて階段を上り、やっとの思いで玄関を開けました。
そこで目にしたのは、家具・家電などが散乱した室内。「熊本市でも比較的被害の少なかったはずの地域に住んでいるのですが、ドラム型洗濯機も食器棚も倒れ、電子レンジもひっくり返っている状態。エアコンからは水漏れし、断水もしていました。食器類もグラタン皿3枚以外はすべて割れていました」。
腹ペコで泣いている娘さんを前に、「液体ミルクはあるけど離乳食がないとお腹が空く月齢だし…」と頭の中で思考を巡らせている中で見つけたのが、キユーピーの瓶入りベビーフードでした。
電子レンジや食器棚の下で非常時用にストックしていた瓶入りベビーフードが転がっていました。
「ひとつずつ拾い上げて確認すると、ストックしていた瓶入りベビーフードはひとつも割れていませんでした。これで万が一液体ミルクが切れて、水が出なくても数日生きていける!と安堵しました」
普段は手作りした冷凍の離乳食や生協のうらごし野菜を使っており、ベビーフードの出番は少なかったのだとか。
「ストックしていて、本当によかったです。手作りってあたたかくていいですよね。でも、それだけじゃ生きていけない時もあるんですよね」
キユーピーの離乳食を利用したのは地震当日から3日目まで。水の供給が不安定だったため、瓶から直接食べさせることができるベビーフードは衛生面で安心感があったとのこと。
「おかゆ、かぼちゃとさつまいもペースト、ももと白ぶどうなど主食、主菜、デザートまであり、大変助かりました」
キユーピーが2026年8月末でベビーフードの生産を終了することについて、感謝の思いを話してくれたRnさん。
「キユーピーはマヨネーズをはじめ、私たち大人の生活にも馴染みのある会社。そこのベビーフードとなればぜひ使いたい、と思っていたので生産終了を知った時は焦りましたが、賞味期限が長いので、ちょくちょく買ってはストックしています。
なくならないで欲しい気持ちと、少子化の波を考えると仕方ないのかなぁという気持ちで複雑です。我が子が成長したら、パスタソースなど別の形でお世話になりますね、という気持ちです」
震災被災は3度目「普段から不測の事態に備えていた」
実は、Rnさんが大きな震災に巻き込まれたのは3度目。2016年の「平成28年熊本地震」、2024年の「令和6年能登半島地震」を経験しました。
「被災した経験があるからこそ、娘にはいざとなった時に不便をかけないように、普段から液体ミルクがある種類の粉ミルクを飲ませた上で、定期的に液体ミルクを飲ませたり、キユーピーのベビーフードを食べさせたりして非常食に慣れさせてたよ」とも投稿。
ミルクも離乳食も日頃の食生活に取り入れて慣らしていたことや、家で過ごせたことを「運が良かった」とは言うものの、心労・苦悩はありました。
「子どもなりに不安だったようで、情緒不安定になってしまったこともありました。あまり夜泣きしない子だったのに、ぐずる回数も夜中に泣き叫ぶ回数も増え、避難所だったらどうしてたんだろう…と思うほどでした」
今回の震災を通じ、改めて感じたのは、震災は場所や時間関係なく突然やってくるということ。事前に、家族での行動指針などを話し合っておくことや災害用バッグの準備は必須です。
「特に水が出ない時は、誰の何に使う水を優先するのか、明確にしておいたほうが良いです。何を優先して何を守るかを一瞬で判断する必要があります。
いざというときは日常のこだわりを捨てる覚悟も必要ではないでしょうか。子も自分も慣れない環境で、子の心を守るのは想像以上に大変です。普段からキャンプや帰省などを通していろんな環境での生活に慣れる準備を大人も子どももできたら良いのではないか、と思いました」
キユーピーはベビーフードの生産終了となりますが、ピジョン(ピジョン株式会社)や和光堂(アサヒグループ食品)では常温保存でそのまま食べることができるベビーフードや幼児食を展開。
また、持ち運べるすりおろし果実「デルモンテ ピュレフルーツ」シリーズ(キッコーマン)は、1歳未満の子どもに与える離乳食の素材として使うことも可能です(※ただし、一度は生果実で食べたことがあるフルーツをピュレフルーツで食べること・果実由来の粘性があるため、直接飲みではなく白湯などで薄め、スプーン等で少しずつ与えることを推奨)。
大人の果物補給にもなるので、災害時の不安の中でも親子で同じものを食べることができます。
Rnさんのように、普段の食事で常温保存できる&そのまま食べることができる食品を取り入れて慣れさせておけば、災害時のストレスも緩和できます。
普段から子どもにも味に慣れてもらうために食べさせて、常に買い足す。そうすれば、備蓄していた食料品の賞味期限が切れて廃棄することも避けられます。子どもの分だけでなく大人の分も含めて、災害に備えて常に備蓄しておくローリングストックの準備をしておくことが大事です。
■Rn Threads @rn0114sr
■ピジョン赤ちゃんのやわらかごはん https://pigeon.info/babyfood/packrice/
■和光堂 https://www.wakodo.co.jp/product/howtochoose/babyfood/
■デルモンテ ピュレフルーツ https://www.kikkoman.co.jp/delmonte/pureefruits/