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きれいな産院なのに……妊婦がゾッとした「ボロボロだったもの」 出産の“過酷さ”を物語る分娩台「私も怖かったです」「全ママありがとう」

太田 真弓 太田 真弓

「見よ、この手すりを
ママになる瞬間を支えてきた手すりを
出産の過酷さが一目で伝わる手すりを
ここのマタニティクリニック死ぬほど綺麗なのに、この手すりだけはボロボロだった」

二人の姉妹を子育て中のちょこみんとさん(@maemukuno)が、出産の壮絶さを物語る写真をXに投稿して話題です。

写真に写っていた分娩台の手すりは、左右ともに握る高さのあたりの塗装がはがれ、ボロボロに削れている状態。ビニールテープで補強してある部分や、中の木材がむき出しの部分もあり、ひと目で出産の壮絶さが伝わってくるようです。

「正直、どんな痛みでも出産の痛みに比べたら大したことないと思うようになった」というちょこみんとさんにお話を聞きました。

手のひらにはタコが…

――この手すりの状態に気づいたのは?

陣痛室と分娩室が分かれている産院でしたので、痛みがある程度出てきてから分娩室に移動しました。部屋に入り一番に目に止まったのが手すりで、正直ゾッとしました。この手すりをグチャグチャにするくらいの痛みが待っているんだと…。

怖気付いたのも事実ですが、それと同時に「ここでみんなママになったんだ、どんな痛みが待っていようと、赤ちゃんに会うため、赤ちゃんのママになるため、私も頑張ろう」と背中を押された気がしました。

――手すりに勇気づけられたのですね。

写真は第一子出産時のものでして。私は和痛分娩を選び、痛みを和らげる麻酔の入れ方でした。子宮口5センチまでは携帯を触れるくらいには余裕でしたが、右半身が痺れ始めた為、麻酔を入れるのは危険だという医師の判断により、これ以上麻酔を入れることが出来なくなりました。ここから自然分娩に切り替わりました。

――痛みがどんどんダイレクトに…。

麻酔が切れると同時に痛みで死にかけました。叫んでもどうしようもないと分かっていても痛いものは痛い。波があるとはいえ痛みの感覚もどんどん短くなり、子宮口全開時には気を失うのではないかと言うくらい痛かったです。

そんな中でも赤ちゃんに酸素を送るために呼吸は整えないといけない。酸素マスクを着用しましたが、赤ちゃんの心拍が下がりはじめ、緊急帝王切開に切り替えるという話も出始めました。

色んな不安や痛みで涙が止まりませんでしたが、自分のことはともかく「赤ちゃん無事でいて欲しい」と願いながら、痛みに耐え、助産師さんや夫のサポートがありなんとか産むことができました。

――そういったママたちの思いが積み重なった手すりなのですね。

陣痛の波が来る度にとんでもない力を込めて手すりを握っていました。力を入れるなと言われても無理で、痛すぎて勝手に力が入ります。

爪でガリっとやってしまったので、爪が剥がれましたし、出産を終えてしばらくして自分の手のひらを見るとタコが出来てました笑。出産を終えた翌日、いつもは使わない筋肉を使ったせいなのか全身筋肉痛でした。

夫が手すりを見た時、一言目は「ボロボロじゃん」だったのですが、私の出産している姿を見て、その理由がやっとわかったそうです。

――今回の投稿に、たくさんの方が共感されていました。

私は痛すぎて足を置くところも蹴り飛ばしていて。壊したりはありませんでしたが、実際壊した人もいるようです。

正直、どんな痛みでも出産の痛みに比べたら大したことないと思うようになりました。私は陣痛時間も含め10時間ほどでしたが、48時間かかったという人もいますし、本当に尊敬します。

出産は命懸けです。周りのサポートありきでやっと新しい命が誕生するんだなと思いました。

◇   ◇

今回の投稿に、
「手すりは壊れるんじゃないかと思うくらいバシバシバンバン叩きまくっちゃいました」
「壮絶だ………全ママに産んでくれてありがとうと言いたい」
「勲章ですよね」
「この手すりを握りつぶしそうなぐらいずっと力が入ってたので、次の日ワキのあたりから胸筋にかけての筋肉痛がすごかったです」
「めっちゃリアルですね…!お産の壮絶さがこの1枚で伝わってきます。この手すりを握らずにはいられないし、もし手すりがなかったらより大暴れになること間違いないですよね」
「私も初めて分娩台に乗った時、手すりだけボロボロすぎてこの後私どうなっちゃうの!?!?って怖かったですwww」
「私もこの手すりにどれだけお世話になったか…人の手じゃないから、ありったけの力をここに込められるんだよね」
「娘産んだ産院は手すり自体が外れてたwww」
と、みなさんこの手すりの状態に納得したり、普段とは桁外れの握力
を発揮したに違いないという方も。あまりの壮絶さに「これ見てから出産に挑むの怖い」といったコメントも。

実は、退院したその夜に自宅トイレで血が止まらなくなり救急車で運ばれたというちょこみんとさん。

「こういった経験からも、出産は命懸けだし、産後も無理してはいけないし、産んで終わりではない、周りのサポートの大切さを身に染みて感じました。本人が大丈夫だと思っていても、思いのほか体はまだ悲鳴をあげていて、ここで無理をすると更年期に響くという話も聞いたことがあります。旦那さんが育休を取りやすい社会になればいいなとも思います」と語ってくれました。

出産の体験は一人ひとり異なり、何が起きるかは予測不可能で、母子ともに命がけです。全身全霊の力をこめて握る手すりに、頑張ってきた母たちの証が刻まれているのですね。

■ちょこみんとさんX https://x.com/maemukuno

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