閉店後も駐車場を探し続けて
人で賑わう夕方のスーパー。その駐車場でかすかに聞こえた鳴き声を頼りに、猫を探し続けた男性の投稿がInstagramで話題です。
場所は、スーパーやホームセンターが併設されている複合施設の駐車場。投稿主の「よりパパ」さん(@yori.papa)は、そこで「にゃん」という小さな鳴き声を耳にしました。
この駐車場のどこかに猫がいる――。そう確信したよりパパさんは、広い駐車場一帯の捜索を開始。しかし、たまにしか鳴かない猫の居場所はなかなか突き止められません。
1時間が過ぎ、2時間が過ぎ…気付けば施設は閉店の時間。静けさを増していく駐車場で、よりパパさんはなおも猫を探し続けます。
そうして閉店からさらに1時間ほど経ったとき、静かな駐車場に再び猫の鳴き声が…。ようやく見つかったのは、草むらにじっとうずくまる生後1カ月半くらいの子猫でした。
「逃げる元気もなかったのか、すぐに捕まえられました」と話す、よりパパさん。「ずっと鳴いとったん、あんたやろ」と声をかけながら、子猫を家に連れて帰りました。
子猫はスーパーの店名にちなみ、「ロピア」君と名付けられました。
命の責任を共に背負う妻
投稿のテキストの末尾に「こんなに探してやっと見つけたのに、『また子猫拾ってしまった…』と思う矛盾」と記していたよりパパさん。
それもそのはず。実はこの2週間で保護した子猫は、ロピア君で3匹目です。
「妻のしょっぱい顔が浮かんで葛藤しました」と可笑しそうに話すよりパパさん。実際、ロピア君を連れ帰った際の投稿には、「噓やろ?あほちゃう?」と笑う奥様の姿も紹介されています。
呆れたようにツッコミを入れながらも、夫が連れ帰った猫を一緒に大切に育てている奥様。軽妙なやり取りの奥には、命を預かる責任を共に背負う夫婦の姿があります。
3年ほど前から、「動物愛護秘密結社 しゃあ猫団」の団長として保護猫活動を行うよりパパさん。現在は動物愛護センターに、第二種動物取扱業の非営利譲渡団体として登録されており、自宅にはロピア君を含め17匹の保護猫がいます。
猫エイズや白血病などで隔離が必要な猫たちには、専用の部屋も用意。一方で、元気な猫たちは良きご縁があれば里親さんに譲渡しています。
ウイルス検査も問題なく、元気いっぱいに過ごしているロピア君は、8月末によりパパさんの弟さんが家族に迎える予定です。活動の様子を発信しているInstagramやYouTube、TikTokでは、困り顔のロピア君のやんちゃな様子も見られます。
「1人で保護猫活動をしていると、心が折れそうになるときもあるんです。だから、活動を応援してくれるフォロワーさんやリスナーさんたちも仲間だと思って、『動物愛護秘密結社 しゃあ猫団』と名付けました」
「しゃあ猫団」の仲間たちの声を励みに、よりパパさんは今日も、助けを必要とする猫たちと向き合っています。