資材価格の上昇や人件費の高騰、都心エリアの地価上昇などを背景に、新築マンション価格の上昇が止まりません。株式会社LIFULL(東京都千代田区)が運営する不動産・住宅情報サービス『LIFULL HOME'S』の調査によると、東京23区の約8割にあたる「19区」で平均価格が1億円を突破したことが明らかになりました。
調査は、2026年1月〜5月の期間、LIFULL HOME'Sで掲載した東京23区の新築マンションの平均価格と1平米あたり平米単価を算出し、比較したといいます。
なお、専有面積30平米未満の住戸および平均専有面積が30平米未満の分譲期は除外しています。
これまでも高騰が続いていた東京23区の新築マンションですが、本調査では「墨田区」(1億3810万円)、「荒川区」(1億601万円)、「板橋区」(1億240万円)、「足立区」(1億1166万円)の4区が調査開始以来、初めて平均価格1億円を突破しました。
これにより、23区のうち19区の平均価格が1億円を超える結果となり、都内における価格高額化の波が周辺エリアへと大きく拡大している現状が浮き彫りとなりました。
23区内で最も平均価格が高かったのは「千代田区」(3億5150万円)で、唯一の3億円台を記録。次いで2億円台のエリアが6区、1億円台のエリアが12区となっています。
また、23区全体の平均平米単価は230.5万円(前期比111.3%)となり、約8割の区で平米単価が上昇。なかでも「墨田区」は前期比174.9%と最も大きな上昇を見せ、「目黒区」(同151.0%)、「文京区」(同141.1%)がそれに続いています。
東京23区の新築マンションの平均平米単価の価格帯に注目すると、市場の多様化に伴い、従来の5階層(標準価格帯、中堅価格帯、上位価格帯、高位価格帯、最上位価格帯)に加え、空白となっていた250万円から300万円の「準高位価格帯」、350万円から400万円の「準最上位価格帯」に該当するエリアが登場し、7階層へ細分化されました。
東京23区全体では新築マンションの価格上昇が続き、なかでも「千代田区」が唯一、400万円を超える「最上位価格帯」に位置するほか、平米単価200万〜300万円の「準高位価格帯」には9区がひしめき合い、激しい価格変動が起きています。
一方で、平米単価100万〜200万円の「標準・中堅価格帯」に位置する9区(足立区、板橋区、練馬区など)は上昇が比較的緩やかに推移しており、購入検討者にとっての現実的な選択肢としてエリアの二極化が鮮明になりました。