性格や格好など、見た目と相反するギャップに心ときめく人たちも多いでしょう。漫画家・真白ばにさんの作品『私の推し男子紹介します』の抜粋エピソードでは、そんなギャップだらけの『推し男子』の様子が描かれています。同作はX(旧Twitter)に投稿されると、約1万のいいねが集まりました。
ある日、紫(ゆかり)はジャージ姿で廊下を歩いています。そこに男子たちが、「今日もめちゃくちゃ可愛いじゃんか~♡」「今日こそ俺の彼女になってよ~」と群がってきました。
その様子に紫は身震いしたと思いきや、「ざっけんなごらぁぁ!」と男子たちを吹き飛ばします。なんと、ゆかりは見た目が可愛いですが、その正体は男なのです。
それを見た女子のクラスメイトは「女の子扱いされたくないんだったら 髪も短髪にしてもっとカッコいい身なりにしたらいいのに」と言うと、紫は「分かってんだよ!でも…俺が可愛いのは間違ってねぇし」とドヤ顔で返します。紫の可愛さに、男女ともにメロメロになるのでした。
次の『推し男子』の春野は、とても真面目そうな優等生です。クラスメイトの吉川は、春野とともに係の仕事をおこなっていました。春野の手を抜かない様子に、「少しでもサボったり校則破るようなことだってありえないんだろうなぁ…」と思います。
そんなことを考えながら、ふと吉川は春野が水分補給をしているところを見ます。すると春野の口のなかに、キラリと光るものが見えました。吉川はそのことを春野に尋ねると、「見えちゃった…?」と舌を出します。
そこには、春野の真面目な風貌からは想像がつかない舌ピアスが付いていたのです。春野に「これ秘密な」と言われた吉川は衝撃を受け、思わず動揺してしまうのでした。
読者からは「ギャップがエモい!」「推し男子って最高」などの声が寄せられています。そこで、作者の真白ばにさんに話を聞きました。
自分が好きなものと、フォロワーの推し要素が共鳴して形作られた
―『推し男子』をテーマに描いたきっかけについて教えてください
もともとSNSでさまざまな恋愛漫画を発信していましたが、あるとき「自分が描いているキャラクターたちは、結局のところ自分の性癖や妄想、つまり私自身の『推し』要素を詰め込んで生まれた子たちなんだ」ということに改めて気づきました。
「自分が好きなもの」を形にする楽しさを実感すると同時に、フォロワーの皆さんが抱いている「理想の推し要素」も募って漫画にしてみたら、もっと多様で面白いのではないか…?と思ったのが、このテーマで描き始めたきっかけです。
皆さんの熱いこだわりと私の妄想が共鳴して、今のキャラクターたちが形作られていきました。
―推しな男子たちを描くに当たって、意識したポイントはありますか?
『とっても可愛いその子の正体は』では、視覚的な情報と実際の人格との「鮮烈なギャップ」を一番のフックにしました。
見た目は誰が見ても「女の子」と見紛うほどの愛らしさなのですが、いざ口を開いた瞬間に、その態度や乱暴な口調から「あ、中身は徹底して男の子なんだ!」と突きつけられる驚きを大切にしています。
単なる「可愛い男の子」に留まらず、そのギャップが読者にとっての「クセになる推しポイント」になればいいなと思いながら制作しました。
『真面目そうな優等生男子の意外な一面』では、一見すると隙のない完璧な「優等生」ですが、読み進めるうちに「えっ、もしかして実はそうじゃない…?」と、読者の方に心地よい違和感や疑問を残すような見せ方を意識しました。
すべてを説明しすぎず、ふとした瞬間にのぞく「裏の顔」や「想定外の素顔」を描写することで、彼という人間の奥行きを感じてもらいたいです。そんな「正体を知りたくなる危うい魅力」を表現の軸に置いています。
―ほかにも『推し男子』の子たちを描かれているのでしょうか?
はい、現在発売中の書籍『私の推し男子紹介します』では、今回ご紹介した二人以外にも、読者の皆さんと一緒に作り上げた個性豊かな「推し男子」たちが登場します。ぜひお手に取って楽しんでいただけるとうれしいです!
<真白ばにさん関連情報>
▽X(旧Twitter)
https://x.com/vani_co303
▽Instagram
https://www.instagram.com/vani.co303_s/
『私の推し男子紹介します』
▽カドコミ
https://comic-walker.com/detail/KC_007013_S
▽単行本(Amazon)
https://www.amazon.co.jp/dp/4046847999