会社員として勤めていると「異動になるかもしれない」という噂には敏感になってしまうものでしょう。そんな異動をテーマに描いた『社内の噂は新幹線より回るのが早い』(作:まるいがんもさん)がSNSで注目を集めています。
とある会社の営業部、1人の女性社員が「誰か異動させるとして…」という部長と人事部長の会話を偶然聞いてしまったことから、騒動は始まります。彼女が聞いた話はそのまま隣の席の同僚に伝わり、そこから一気に噂となって部署内に拡散されていくのでした。
この噂を耳にしている営業部の柔木美和(やわらぎ・みわ)と真締真一(まじめ・しんいち)も、どこか落ち着きません。そして、そんなざわつく部署内に部長が帰ってきた瞬間、社員たちの「ゴマスリアピールタイム」が始まるのでした。
ある社員は「部長、肩揉みます!」と言い出し、またある社員は「部長、茶柱立てときました!」や「部長タピオカ好きでしたよね?」と言い、露骨に部長にすり寄ります。この態度の変化に、部長は困惑するばかりです。
さらに人事部長からの電話で、部長から「物おじせずハキハキものを言うようなそんな子がいいですよねぇ」という言葉が聞こえます。すると、そのキーワードから推測される人物として、部署中の視線が柔木に集中します。
これに対して柔木は「しゃーないな」と寂しげな笑顔を浮かべるのでした。この笑顔を見た真締は、静かに決意を固めて部長の前に向かいます。そして真締は手を震わせながら「柔木主任はここに必要な人です」と、部長に直談判を始めるのでした。しかしこの言葉に部長は「なんの話?」と困惑します。
実は社員が聞いたのは「異動の話」ではなく、人事部長が激推しする「アイドルグループの話」だったのです。張り詰めていた空気が一気に抜ける中、柔木は真締に「ありがとな」と伝え、真締は大いに照れるのでした。同作を含めた漫画『真面目なマジメな真締くん』は東洋経済オンラインにて連載中です。
読者からは「真締くん…!素敵だ」や「ホンワカしてるけど本質を突いた展開」などの声があがっています。そんな同作について作者のまるいがんもさんに話を聞きました。
噂話はすごいスピードで広まるなぁとよく感じていた
―同作を描かれたきっかけを教えてください。
こちらは僕自身、会社生活で社内の噂話はすごいスピードで広まるなぁとよく感じていたことがきっかけです。
やはりゴシップは人間本能的に好きなのだろうな、とよく思っていました。
―「噂は尾鰭がついて広がっていく」様子はご自身の経験が反映されている部分ですか?
こちら僕自身が当事者になった経験はないのですが、僕が聞いた話を聞ける間柄だった噂の本人に聞いたところ、「いや、違うよ!だいぶそれ話が大きくなってんなぁ」ということを言われたことはありますね。
伝言ゲームで色々と尾鰭がついていくんだなぁということは会社以外の周りの人間関係でもよくある話で。結局何が真実かは当人しか分からず…だと思います。
―柔木さんと真締くんの関係性について意識された点があれば教えてください。
連載当初は真締くんが真面目すぎるが故に色んな失敗をやらかしてそれを柔木さんが回収する、というようなフォーマットを考えていました。しかし、色んな人やテーマを描きたくなった時にその縛りがちょっと邪魔になり外した経緯があります。
2人の関係性についてはまだ具体的に先を決めていません。もしかしたらこの2人が恋人としてくっつく可能性も、全然そうでなくただの先輩、後輩のままかも。
作者ではありますが、ゆっくり描きながら自然の流れに任せていきたいと思っています。
<まるいがんもさん関連情報>
▽東洋経済オンラインにて連載中『真面目なマジメな真締くん』
https://toyokeizai.net/category/comic-majimekun
▽書籍『真面目なマジメな真締くん』(Amazon)
https://www.amazon.co.jp/dp/B0G5475B7W?ref=cm_sw_em_r_mng_sd_rwt_FY5IxsszKHXMq
▽X(旧Twitter)
https://x.com/kenihare
▽note
https://note.com/neominoru
▽Youtube
https://www.youtube.com/@maruiganmo