天然記念物に指定されている日本犬「甲斐犬」のオス、5歳になる黒虎(くろとら)くんと暮らす飼い主、甲斐犬 黒虎(@kaiken_kurotora)さん。
甲斐犬は忠実で賢く、運動能力が非常に高い猟犬種。そのため、黒虎くんとの外出時はつねに、「首輪」と「ハーネス(胴輪)」の両方を装着した「ダブルリード」で安全を心がけているそうだ。
そんなある夜、黒虎くんといつもの「公園」に立ち入った瞬間、思いもよらないことが起きてしまったという。
襲いかかってきた「ノーリードの柴犬」
<以下、甲斐犬 黒虎さんのX(旧Twitter)の投稿より>
「昨夜、小さな公園で外国人の飼い主がラブラドールと柴犬をノーリードでボールを投げて遊んでいたらしく、こちらが公園に入った瞬間、夜で見えにくい中、柴犬がこちらに襲いかかってきました」
「黒虎に噛みつこうとしてきたので、私が(柴犬を)何度も足で振り払い黒虎を守りましたが、ラブラドールも近づいていたので、2頭から同時に襲われたら守れないかもと、無我夢中で防衛しましたが、相手の飼い主はダッシュではなく、10数秒かかった遅い小走りでやっと犬にリードを付けて離れました」
ダッシュで逃げ出したノーリードの飼い主は「外国人」
「私は黒虎の無事を確かめた後、心臓バクバクで呆然としていたらなんと、相手の飼い主は外国人で、私の日本語が全然通じなくて、まともに謝罪も出来ないし、公園から走って逃げ出しました」
「謝罪もないし連絡先も知らないし、さすがに許せなくて必死に追いかけたら相手が観念して謝罪してきました」
「私と黒虎だったから大丈夫でしたが、もし妻が散歩させてたら?お婆さんとチワワだったら?お母さんと小さな子どもだったら?などと想像すると命に関わる事故になっていたかもしれません。むしろ私が黒虎を抑えたから、(犬同士を)離したから、相手の柴犬も無事で済んだわけですし」
「黒虎が本気で対峙したら、相手の柴犬を瞬殺で返り討ちにしていた可能性もありました。被害者にも、加害者にもならないために、命を守るリードは必須です。愛犬の命を守れるのは飼い主だけ。命はみな1つしかないんだから理不尽に奪ってはいけない。ノーリードは絶対ダメ」
<甲斐犬 黒虎さんのXの投稿より>
「ワタシ、ワカラナイ。デンワ、ナイ」
黒虎くんの飼い主さんにお話を聞いたところ、「ノーリードで突進してきた柴犬とラブラドールレトリーバーの飼い主」は、金髪の白人の中年女性で、息子と思われる中学生か高校生ぐらいの男子と一緒だったという。
「外国人女性の家族は、襲われた公園のすぐ前の家に住んでいて、窓際で見張りをしている赤柴が、いつも道行く犬や人にすごい剣幕で吠え立てていて、公園の前を通るたびに怖いなと感じていました」(黒虎くんの飼い主さん)
まさかその柴犬が「ノーリード」で突進してきただけでなく、飼い主である中年の外国人女性が、謝るどころか「ダッシュで逃げた」ことに驚いたそうだ。
「私は日本生まれの日本人で、日本語しか話せないので、外国人相手でしたが日本語のみで話しかけました。後で怪我が見つかった際に治療費を請求する必要があるため、連絡先(電話番号)を教えて下さい、と声をかけたところ、『ワタシ、ワカラナイ。デンワ、ナイ』などとカタコトの日本語で返答した後、公園から走って逃げました。
謝罪もせずに逃げるという行為が許せなかったため、黒虎を連れて走って追いかけたところ、相手は早々に観念して、中年の白人女性ではなく、その息子がこちらに謝罪してきました。
息子さんから連絡先を聞き、『ノーリードは絶対にやめてください』と伝え、その場を後にしました。後ほど警察に通報して、警察の方から厳重注意をしていただきました」(黒虎くんの飼い主さん)