株式会社ミズカラ(東京都千代田区)は、このほど「"いい夫婦"の関係性」に関する調査を実施しました。同調査によると、現在の夫婦関係は「自分の両親の夫婦関係の傾向を一定引き継ぐ」傾向があることが明らかになりました。
調査は、全国の25~59歳の有職者男女500人を対象として、2025年10月にインターネットで実施されました。
まず、「夫婦間で夢や価値観を共有できていますか」と尋ねたところ、仲が良い夫婦ほど「共有できている」と答えた割合が多い傾向が見られました。
この結果について同社は、「仲が良くない夫婦間では、せっかく一緒にいるのにお互いの価値観のすり合わせが全く進んでいないというケースもあるようです。相手の話を引き出すには、まずは自己開示から。まずは身近な話題で『自分はこう感じた』と投げかけるところから始めてみては」とコメントしています。
お互いの価値観を理解し合っているといっても、当然すべてを受け入れられるわけではありません。
そこで、「夫婦関係において、お互いの認識やスタンスの改善・すり合わせをしたことがありますか」と尋ねたところ、仲が良い夫婦ほど「改善に成功した」と答えた割合が多く、仲の良い夫婦に至る道のりは「お互いの歩み寄り」の努力そのものであることがわかります。
一方で「改善を試みたことはない」の回答割合は夫婦仲レベルに関係なく共通して40~50%程度となっています。ただその内容はおそらく違っており、仲が良い夫婦は「そもそも違和感がない」のですり合わせの必要がないケースが多く、そうでない夫婦は「あきらめている」ケースが多いことが推察されます。
「夫婦関係」を考える時に一番のロールモデルは「両親」です。そこで、幼少期の自分の両親の夫婦関係が、現在の自分の夫婦関係にどのような影響があるのかについても調べた結果、全体の8割が「夫婦仲は良い」(非常に仲が良い24.6%、どちらかというと仲が良い57.2%)と回答し、現在の夫婦関係は、自分の両親の夫婦関係の傾向を一定引き継ぐ傾向があることが明らかになりました。
同社は、「喧嘩ばかりしている両親を見て育つと、『夫婦関係とはそういうものだ』という観念が定着し、大人になって自分が夫婦関係を構築する際にも同じような関係性構築を繰り返してしまうということでしょう」と考察しています。
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【出典】
▽(株)ミズカラ REBOOSTチーム調べ