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スイスの名作「メダチェア」に、コクヨ・イトーキの高機能チェア… 在宅ワークを快適にする“オフィスのプロ”3人の愛用イスと選び方の流儀

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在宅ワークと出社を組み合わせた“ハイブリッド勤務”が当たり前になった今、「そろそろ自宅の仕事環境を整えたい」と考える人も多いのではないでしょうか。

最初はダイニングチェアで仕事をしていたけれど、長時間座ると腰や肩が痛くなる。集中力も続かない。とはいえ、オフィスチェアを置くと部屋の雰囲気から浮いてしまう——そんな悩みを抱える在宅ワーカーは少なくありません。

そこで今回は、オフィスづくりのプロに、自宅で愛用しているイスとその選び方のこだわりを聞きました。デザイン、機能性、インテリアとの調和、そして「働き方」への思い。三者三様の視点から、在宅ワークを快適にするヒントを探ります。 

デザイナーズチェアで「いいものを使う」習慣を

──半沢さん(オフィス空間プランナー)

オフィスの内装デザインを手掛ける、空間プランナーの半沢さんが選んだのは、スイスの名門ブランドVitra(ヴィトラ)の「Meda Chair(メダチェア)」。

「以前、オフィス家具メーカーで働いていたこともあり、いつかはデザイナーズのイスを使いたいと思っていました。大学の先生に“いいものを使っていないと、いいものはつくれない”と教えられた影響も大きいですね」と話します。

半沢さんにとってイス選びは、“デザインと機能を学ぶ実践”でもあります。「この製品がなぜ長く愛され続けているのか。それを自分で体感しないと、お客様に本当の良さを説明できません」と語る表情は真剣そのもの。

 メダチェアの魅力は、海外製ながら日本人の体型に合うサイズ感と、無駄のないミニマルなデザイン。背もたれのメッシュの反発が心地よく、寄りかかると自然と背筋が伸び、姿勢が整うそうです。

「海外製のメッシュチェアは反発力がしっかりしていて、体を預けたときに“正しい姿勢に戻してくれる”感じがします」と話します。アームレストはT字型で高さや角度を細かく調整でき、デスク環境にも柔軟にフィット。

「何よりデザインがシンプルで、視界の邪魔をしない。集中力が続きます」と笑顔。デザインの歴史を感じる名作に囲まれていると、自然とモチベーションも上がります」と語ります。

「ingLIFE」でゆらゆら。デザインも機能も妥協なし

──三川さん(オフィスリーシング業)

「一番の決め手は、デザインでしたね」と語るのは、不動産オーナーに代わってテナント誘致を行ったり、オフィス商品の企画を手掛ける三川さん。選んだのは、KOKUYO(コクヨ)の「ingLIFE」です。

「会社のオフィスにある『ing』の座り心地がすごく良くて、バランスボールみたいに自然に揺れるのが気に入っていたんです。ただ、見た目がいかにも“オフィスチェア”という感じで、自宅にはちょっと合わないなと感じていました。そんなときに、木脚やファブリック素材でインテリアに馴染む『ingLIFE』を見つけて、『これだ!』と思いました」。

座るとわずかに揺れ、骨盤が自然に動くことで体への負担を軽減。背中や腰を固めず、長時間の作業でも疲れにくい構造です。

「ずっと同じ姿勢でいるより、体が少し動いていたほうが集中力が持続するんですよね。座っていても、ストレッチしているような感覚です」と話します。

最後まで迷ったのは、ハーマンミラーの「セイルチェア」。

「セイルチェアは会社でも使っているので慣れているし、機能と価格のバランスもいい。でも、家と職場で同じイスだとモードへの切り替えが難しい気がして。結果的に“デザインも気分も切り替えられるイス”を選びました」。

オフィスづくりを仕事にしているからこそ、椅子一つで空間の印象が変わることを日々感じているという三川さん。

「良い椅子に座ると、自分の“働く環境”に対する意識も変わります。椅子をきっかけに、机や照明にも目が向くようになる。小さなこだわりが、仕事の質を上げてくれるんです」と語ります。

落ち着いたデザインで、仕事もリラックスも両立

 

──日比野さん(オフィス仲介会社勤務)

日比野さんが選んだのは、ITOKI(イトーキ)の「X FOCUS CHAIR」。

「在宅では仕事だけでなく、映画やYouTubeも観るので、しっかりリクライニングできるイスが欲しかったんです。ゲーミングチェアも考えたけれど、赤や黄緑など派手な色が多くて、部屋に合わないなと思ってやめました」と笑います。

「X FOCUS CHAIR」は、インテリアファブリックのような質感と、落ち着いた色合いが特徴。見た目はソフトでも、腰から頭までしっかり支えるハイバック仕様です。

「2年半使っていますが、座面がまったくへたらない。布製なので合皮のようにひび割れもしないし、耐久性にも満足しています」と話します。

 仕事を終えたあと、背もたれを倒してリラックス姿勢で動画を観るのが日課。

「家にいても“仕事用”と“リラックス用”の姿勢を切り替えられるのが良いですね」と語ってくれました。 

“イス選び”は、自分の働き方をデザインすること

 3人の話を聞くと、イス選びは単なる家具選びではなく、「自分がどんな空間で、どんな気分で働きたいか」を考えるプロセスだと気づかされます。

在宅ワークの時間を支える椅子は、仕事の質を左右するパートナー。背筋を伸ばし、集中を助け、時にはリラックスも支えてくれる存在です。自分のライフスタイルや価値観に合った一脚を見つけることで、働く時間だけでなく、暮らしそのものが少し豊かになるかもしれません。

◆株式会社ヒトカラメディア ベンチャー・スタートアップから老舗企業のオフィス移転、デベロッパーや電鉄会社との不動産開発・ワークスペースの運営などを行っている会社です。”働く”という領域を中心に、いかにして世の中にオモシロい状況を増やせるかを考え、挑んでいます。

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