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三連休に自由を奪われていく母… 息子は「昼ごはん何?」夫は「どこ行くの?」 “無限お世話ループ”にうんざり【漫画】

松波 穂乃圭 松波 穂乃圭

三連休と聞くと、独身時代には心が弾んだものでした。しかし結婚し、家庭を持つようになると、その響きがまったく違って聞こえることもあります。家族全員が揃って在宅する三連休には、実はため息をついている母親たちが少なくないのです。

中学生の息子は部活もなく、友達とも約束なし。夫も特に予定がなく、家族全員がそろって家で過ごす三日間――。その中心にいる「母」は、休む間もなく動き続けることになります。三連休は、そんな母親にとって試練の時間となることがあるのです。

「今日の昼ごはん何?」攻撃…無限ループの恐怖

▽千葉県在住・Tさん(40代)

三連休の中日、日曜の朝。といっても時刻はすでに10時近く、遅く起きてきた息子がパンをかじりながら尋ねてきました。

「今日の昼ごはん、何?」

この一言は、Tさんにとって心にグサリと刺さる言葉でした。

定期考査前で部活も休み、一日中家にいる息子にとって、食事が唯一の楽しみなのかもしれません。しかし母としては「今まさに朝ごはんを食べている最中なのに、もう昼のこと?」という気持ちになります。

昼食を作っている最中に「夜ごはん何?」と重ねて聞かれることもあります。「何か食べたいものある?」と尋ねても、「特にない」と返されてしまう。

それなら聞かないでほしい―。Tさんの心の声です。

料理をしない人には伝わりにくいかもしれませんが、メニューを考えるのは意外と重労働です。「冷凍していた肉があるけれど、何にしようか」などと、冷蔵庫の前で思考を巡らせるだけで脳が疲れてしまいます。

「今日のごはん何?」と聞かれて、「ビーフストロガノフだよ」と答えられるようなレストランではありません。実際には「肉を焼いただけ」「野菜を切っただけ」。それでも、立派な家庭の食卓です。

そして食事中に次の食事を尋ねられると、終わりのないループに放り込まれたような気持ちになります。「今この瞬間を味わって」と心の中で叫びながら、Tさんは鍋を洗い、食器を片づけながら、怒りを水に流していくのです。

三連休に家にいる夫…「美容院にも自由がない」問題

もう一つの試練は、「家にいる夫」の存在です。

通常の週末であれば、夫は一人で買い物や散歩に出かけることもあり、Tさんにも一人の時間が生まれます。しかし三連休の最終日になると、「今日は一日家でゆっくりしようかな」と宣言されるのです。

家での滞在時間が長くなると、妻に対する観察も鋭くなってきます。

「今日、どこ行くの?」

「出かけるの?何時に帰るの?」

「昼ごはんはどうする?」

息子の「ごはん何?」に続いて、夫からも「どこ行くの?」が飛んでくる――これが現実です。

Sさんはその日、美容院の予約を入れていました。家を出る際、夫から「ん?どこ行くの?」と聞かれ、「美容院だよ」と答えます。

シャンプー、カット、カラー。美容院は時間が読めないものです。途中、夫からLINEが届き、「何時ごろ帰ってくる?」と聞かれました。

「13時くらいかな」と返したものの、少し押して13時半過ぎに帰宅。

玄関を開けると、夫は一言。「13時って言ってたのに遅いね」

Sさんは心の中でつぶやきます。「美容院はバスじゃない。そんなに正確な時間なんてわかるはずないのに」

どうやら、夫は昼食を食べずに待っていた様子。説明する気力もなく、ただため息がもれました。

家族が家にいる「幸せ」と「息苦しさ」

もちろん、家族が一緒に過ごせること自体は悪いことではありません。

息子も思春期を迎え、親と過ごす時間は減っていくでしょう。夫も平日は遅くまで仕事です。だからこそ、のんびりしてほしいとは思っています。

それでも、三連休は「濃度」が違います。誰かの食事、誰かの用事、誰かの視線。家の人口密度が高まる中で、「母の一息」は一瞬で消えていきます。

旅行に行けば、準備や移動で大変ですが、それなりにリフレッシュできます。

しかし、「何もない三連休」は、狭い家の中でじわじわとストレスが積み重なっていくのです。

息子の「ごはん何?」

夫の「どこ行くの?」

そして、自分の「また片づけて、ごはん作って、また片づけて……」

いつの間にか、家族それぞれの休みを支えるために、自分の休みはなくなっているのです。

母の休息を、家族で「家の中に」作るという発想

もし家族みんなで気持ちよく三連休を過ごしたいなら、特別なイベントは必要ありません。

ただ一度、「母が何もしなくていい日」をつくるだけで十分です。

「昼ごはん何?」ではなく、「今日は僕が作るよ」

「どこ行くの?」ではなく、「ゆっくりしてきて」

その一言で、母の心はふっと軽くなるのです。

三連休こそ、母にこそ休息を。

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