酒所・伏見ならではの味を追求したご当地カップ麺「京都伏見 酒粕(さけかす)ラーメン」が京都市伏見区かいわいで人気を得ている。今年2月に販売開始し、現在は関西エリア限定だが、全国進出に向けて準備を進めている。
カップ麺製造のヤマダイ(茨城県八千代町)と玉乃光酒造(伏見区東堺町)、市観光協会がタッグを組んだ。ヤマダイの京都ご当商品としては第2弾で、酒粕ラーメンは鶏白湯[とりぱいたん]ベースのスープに酒粕のこくが合わさった一品だ。
玉乃光の「酒粕パウダー」を使用している。純米酒の酒粕そのままの風味を味わえる。カップ麺に加えることでまろやかな風味に仕上がった。
ヤマダイの担当者によると、酒粕ラーメンの人気ぶりは伏見エリアのスーパーなどで1店舗60ケース(12個入り)を卸すほどで、「定番の絶対王者のカップ麺を追い越すぐらい」の勢いだったという。地元での好評ぶりを鑑みて満を持しての全国販売に踏み切った。ただ、関西ではなじみ深い酒粕だが、子どもも大人も誰もが手に取りやすい商品にするために酒粕と鶏白湯の絶妙なバランスを探っているという。
ヤマダイの担当者は「京都ならではの味を多くの人に楽しんでもらえる味に仕上げたい」と意気込んでいる。玉乃光の担当者も「酒粕の魅力を知ってもらえる絶好のチャンス」と期待を込め、酒粕を足す「追いパウダー」がおすすめだと太鼓判を押す。
カップ麺は300円前後。玉乃光のオンラインショップでも購入できる。