引っ越しを考えた際に、難所となるポイントのひとつに大量の荷物の整理があります。とくに長く生活していると、本やCD、ビデオテープは大量に貯まってしまうものです。そんな荷物生理について、漫画家のかときちどんぐりちゃんさんが大量のVHSを処分した際の実録マンガをSNSに投稿して話題になっています。
どんぐりちゃんと同居人のなすちゃんは、引っ越しを視野に入れて家の荷物を減らす計画を立てます。本やCD・DVDは人にあげたり売ったりして減らしましたが、大量のVHSの処分に悩んでいました。なにせ、その数は段ボール10箱分です。
さっそく処理のためにふたりは遠方のリサイクルセンターに持ち込むことにします。そして辿り着いたリサイクルセンターで話を聞いてみると、VHSのケースは燃えるゴミになるため分別が必要とのことで、受け取ってもらえません。
その日はVHSを持ち帰ると、週末のうちにケースを分別して再度リサイクルセンターに持ち込みます。親切な職員さんの対応で無事処分は済んだかと思ったものの、今度は段ボールを受け取ることができないと言われてしまい、すべてのゴミを処分することはできませんでした。
その後、ふたりは段ボールは別の処理場の敷地内にあるプレハブ小屋に自分で持ち込んで処分します。中はゴミが少なく、ふたりが持ち込んだ段ボールはすべて置いていくことができました。ただ小屋内をふと見てみると、そこには「暴言・暴力など！おことわり」という不穏な貼り紙が目に入ります。この張り紙を見て、ふたりはなんとなく後味の悪さを感じながら作業を終えるのでした。
同作について、作者のかときちどんぐりちゃんさんに詳しく話を聞きました。
モノをもたない人生について考える
―こちらの作品を執筆したきっかけを教えてください。
還暦が間近にせまってきたので日頃からうっすらと「モノをもたない人生」について考えていたのですが、衝動的に引っ越したい！となったときにあまりに自分の荷物が多すぎることに直面して、お盆休みだったタイミングでエイヤ！と片付ける決意をしました。という日記まんがです。
―作品に対するご反響で、気になったコメントはありましたか？
「きちんと処理場に問い合わせしてから持ち込んだ方が無駄が無いですよ」というコメントがあり、そりゃそうじゃ！とポケモン博士のような声が出ました。
―こちらは実体験ですか？また、他にも片づけで印象的なものはありますか？
実体験です。処理場の職員さんは本当に親切でした。他には、仕事の書類を同僚に手伝ってもらって整理しようと目論んだのですが「どうせもう使いませんよ」とガンガン捨てられました。
―まいどなニュースの読者へのメッセージをお願いします。
信陽堂という小さな出版社から初めての作品集「とつこ」（税込1,980円）が発売中です。よろしくお願いします。
＜かときちどんぐりちゃんさん関連情報＞
▽書籍『とつこ かときちどんぐりちゃん作品集』
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