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「モテたい」一心で生まれた父の手作りパンフ 埋もれていた絵の才能がSNSで再評価 旧友から連絡、そして父に変化が!

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50年前に男性が手作りしたという旅行パンフレットの写真がXに投稿され、18万いいねを集めるなど大きな反響を呼んでいます。山口県にある羅漢高原を目的地としたパンフレットには、カリグラフィー技術で描かれた様々なフォント文字やコミカルなイラストが添えられており、素人が作ったとは思えないクオリティの高さ。投稿には「すごすぎますねー!」「とても味のあるイラスト」「素晴らしい才能!」といった称賛の声が相次ぎました。

投稿したのはパンフレットを作った男性の息子さんで、旅の様子を Youtubeなどで発信中のゆっぺさん(@yuppev)。実家を片づけていたところ、なにげなく手に取った一冊のパンフレットに描かれていたユニークで細やかなイラストに驚いたといいます。

「ただの旅のしおり」ではない!

「なんだこの上手い絵は!?…あれ、これもしかして親父の絵?」

そこには、当時の仲間たちと楽しんでいた旅行の計画やスケジュールが、まるで漫画雑誌のようなレイアウトで手描きされていました。線のタッチは滑らかで、キャッチコピーのセンスも抜群。昭和の遊び心とユーモアが溢れており、見れば見るほど「ただの旅のしおり」ではないことが伝わってきたと言います。

「昔から親父は絵が上手かったですね!日常でもささっとイラストを描いてくれ、その度にすごいなあと尊敬していました」

「親父曰く、当時は本当に遊び倒していたそうです(笑)。バブルの真っ只中で、高速道路が開通し、車を買った頃だったそう。兄も僕もまだ生まれていない時代だったんですけど、親父は毎週のように仲間と出かけていたらしくて。親父の友達とは僕も小さい頃にキャンプに行った思い出があるので、なんだかうれしくなりました」

モテたい、が絵を描く一番の原動力に

さらに驚くべきは、このパンフレットが作られた背景。パンフレットの端々には、当時の仲間のあだ名や似顔絵、旅のキャッチコピーなどが面白おかしく盛り込まれていますが…。

「僕の母が、当時その友人グループの中にいたらしいんです。父はとにかく『モテたい』という気持ちがあり、それが絵を描く一番の原動力にもなっていたそう (笑)。ただパンフレット自体は、みんなに楽しんでもらいたい気持ちで作ったみたいです」

今回の投稿が話題になったことで、思わぬ再会も実現したんだとか。

「なんと、この50年前のパンフレットにかかれている当時の友達から電話が来たそうです!なんでもバズった投稿を見て娘さんが気づき、それで連絡したとか…。まさかこの投稿がきっかけで、50年近く前の友達と再びつながり、電話をすることになるとはびっくりです!」

お父さんが久々に絵を描き始めた!

そんな反響を受けて、お父さんの心にも変化が生まれたそうです。

「たくさんの方が『すごい』と褒めてくれていると伝えたら、すごく喜んでいました。そして、なんと最近、久々に絵を描き始めたんです。少し前に、僕がiPadとApple Pencilをプレゼントしていたので、それを使って今はデジタルイラストを描いています」

現在、お父さんは「@masao_paint」というアカウント名で、XInstagramに作品を投稿中。50年の時を経て、かつては「モテたくて」描いた絵が、今では新たな創作活動のきっかけになりました。

ちなみに、ゆっぺさん自身もクリエイティブな活動をしており、YouTubeで日本一周やスペイン横断の旅動画を投稿中。「動画編集をしていると、1日中部屋にこもって集中することがあるんですけど、そういう集中力は親父から受け継いでいる気がします」と、お父さんと似ている点について語ります。

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