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元大工の男性が、瀬戸内海の離島で地域おこし協力隊員に 素泊まり3500円の宿泊施設を立ち上げ

山陽新聞社 山陽新聞社

 岡山県笠岡市・笠岡諸島の高島にマリンアクティビティが楽しめ、宿泊もできるレジャースポット「LOKAHI(ロカヒ)」がオープンした。整備したのは、同市の地域おこし協力隊員の長瀬寛明さん(47)=同市旭が丘。島の魅力を引き出し、にぎわい創出を図ろうと1年がかりで準備していた。

 ロカヒは高島港の南約0・6キロにある高島西海岸に開設。宿泊施設は、島民から無償で借りた木造2階の元民宿を改装した。1階に軽食やアルコールを販売するバーカウンターと風呂、トイレ、2階に6畳と8畳の和室がある。宿泊料金は曜日に関係なく、1人素泊まり3500円に設定した。

 アクティビティの体験料金は、サップ90分3500円、バナナボート30分3千円、水上バイク20分3千円。最大10人まで乗船できるクルージング(4時間5万円)も楽しめる。

 砂浜にはひさし付きの簡易休憩所を設け、ソファやテーブルを置いた。波音や星空を楽しみながらのんびりくつろげる。要望に応じてテント型サウナ(5千円)を利用でき、肉や野菜を使ったバーベキュー(1人3500円)も用意する。

 長瀬さんは三重県四日市市出身の元大工。30代半ばで「新しいことに挑戦したい」と沖縄県に移住してマリンショップを立ち上げた。利用者だった高島出身者に誘われて島を訪れた際、多島美や穏やかな海に魅了され、2023年4月に協力隊員になった。

 昨年6月、ロカヒの整備に着手し、今年7月に営業を始めた。1年を通して利用してもらうため、冬場にバーベキューの食材として地元のカキの提供なども計画している。

 長瀬さんは「遊びを通して高島の魅力を知ってほしい。将来は笠岡諸島のほかの島で地元の人と協力し、同じような施設を整備したい」と話している。

 問い合わせは長瀬さん(090ー8548ー4373)。

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