今月9日、97歳で死去した写真家西本喜美子さんの初七日の法要が営まれたことを遺族が報告しました。
西本さん本人のインスタグラムに遺族が投稿。40万人超のフォロワーに向け「無事に初七日法要を執り行うことができました 皆様からの暖かいお言葉、故人もたいへん喜んでいると思います。感謝申し上げます」と思いを伝えました。
同時に公開した写真は、西本さんが空中移動するような躍動感のある一枚。多くのファンからは「こんな感じにあちらでも駆け回っていそうです」「天国でもすてきな写真を撮ってください」「もう初七日なんですね…」「たくさんの笑顔と写真をありがとうございました」などの反応が寄せられています。
ブラジル生まれ、美容師→競輪選手→写真家に
西本さんは1928(昭和3)年ブラジル生まれ。8歳のとき日本に帰国。18歳で美容師になり、22歳で競輪選手に転身した異色の経歴の持ち主。結婚を機に引退し、3人の子を育てました。
写真を始めたのは72歳から。写真教室で学んだ画像編集ソフトを駆使してユーモアあふれる作品を次々と発表。ネットやテレビなどでたびたび話題になり、「自撮りおばあちゃん」と呼ばれるように。2021年には政府広報オンラインに「活躍する高齢者」として取り上げられたことも。
今年に入り、入院することを伝えていましたが、5月には「足の痛みが取れて歩けるようになったらまた写真を頑張ります」と前向きな様子も。
6月5日には桜並木をスマホで撮影する過去の写真をアップし、「来年も桜が見たいな〜見れるかな〜」と投稿していました。
9日になり、本人のインスタグラムを家族が更新。「かねてより病気療養中のところ 6月9日 97歳の生涯を閉じました」と伝え、「母は常に笑顔で作品創りを楽しんでおりました。 多くの皆様に笑いと喜びをお届けしたいという思いから、 数多くの作品を生み出してまいりました。 本当にたくさんの方々との出会いに恵まれ、母の第三の人生を本当に豊かなものにしてくれました」と振り返りました。