過食や引きこもりの末75kgに…「痩せた方がいい」と言われた恋人とは破局 「このままじゃダメだ」陸上復帰目指して18kg減 28歳女性の軌跡

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失恋は辛く悲しい経験ですが、それを乗り越える過程でさまざまな変化を経験する人は多いです。

現在28歳の“かな子さん”(@_nako_run_)が、失恋を乗り越えて18kg瘦せたビフォーアフターの様子を2023年12月にTikTokへ投稿したところ、「素敵」「どうやって痩せましたか?」などのコメントが2年経った現在でも寄せられ反響を呼んでいます。

かな子さんはもともと大学時代に陸上競技を行っており、大学3年生当時の体重は55kg。しかし引退を機に運動をしなくなり、次第に65kg前後まで体重が増加。さらに大学4年生のときに発症した鬱の薬の副作用や引きこもり、過食といった要因が重なり、社会人2年目を迎えるころには75kgまで増えてしまいました。

家族や当時の恋人から「痩せた方がいい」と言われたことをきっかけに、YouTubeなどの動画を参考に宅トレを開始。少しずつ体重が落ち始め70kg前後まで落ちたものの、当時の恋人に別れを告げられてしまいます。

しかし失恋をきっかけに陸上競技へ復帰することを決意し、見事に57kgまで体重を減量、計18kgのダイエットに成功したのです。

「私が仕事を辞めて地元に帰り、遠距離になったため、相手(当時の恋人)が他に近くで支えてくれる人を見つけたという感じです。浮気というか、心変わりというか…(笑)。

失恋した時は絶対に取り返してやると思っていました。そのためにはこのままではダメだと思い、鬱を治して自分磨きをしなきゃと考えを巡らせた結果、自分には陸上競技に復帰するしかないと考えたんです。振られて半年後には専門種目400mHのスタートラインに立ちました」(かな子さん)

太っていた当時について、かな子さんは次のように振り返ります。

「鬱が原因で太ったのに、そんな太った自分が醜くて、さらに自己肯定感が低くなり悪循環でした。家族や当時の恋人に“太った”と言われるのがすごく嫌で傷つきましたね」(かな子さん)

もともとは、当時の恋人から「もう少し痩せた方がいい」と言われたことをきっかけにダイエットを始めたんだそう。

「将来を考える相手だったので、少しずつ病気を治して社会復帰したいと考えていた部分もあります。そのための第一歩がダイエットだったんです」(かな子さん)

初めは、気が向いた時にエクササイズやストレッチ、マッサージなどのYouTube動画を見ながら、ベッドの上でマネしていたそうです。

徐々に効果の出てきたダイエットをさらに加速させたのは、当時の恋人との失恋でした。

「恋人に振られた時、悔しくて“自分磨き”をしようと思ったんです。相手も同じ陸上部だったので、『私が陸上に復帰して活躍したら、また振り向いてくれるのではないか?』という期待も少しありました。

振られた日が偶然にも2022年の全日本実業団の開催日で、開催地もたまたま大学4年生時の全日本インカレの開催場所と同じだったんです。翌年も同じ地で開催されることがわかっていたので、どうしても出たくて。

『自分が出場できなかった場所で走りたい!』と思い、全日本実業団への出場を一番の目標にしました。全日本実業団で走ることができれば、鬱で走れなかった過去の自分を許してあげられるかも…という想いもありましたね」(かな子さん)

走りたい──その想いで減量に成功!

2022年秋に陸上復帰を決意してからは、YouTubeを見ながらの自宅トレーニング以外にも運動していたという、かな子さん。

「まずは20分ジョグから始めて走る感覚を思い出したり、ジムに行って筋トレをしたり、 食事面では朝ごはんを糖質オフのグラノーラにしたり、プロテインを飲んだり、鶏胸肉を中心に献立を作ったりしました。

モチベーションを維持するために必要だったのは“目標”を定めること。体重を毎日測って、『この日までに何キロ落とす』『次の試合のタイムは何秒縮める』とか、具体的な目標を定めてダイエットに励んでいました」(かな子さん)

陸上競技を再開したところ、自分自身を少しずつ好きになっていき、気づいたら元恋人への想いは薄らいでいた…と、かな子さんは振り返ります。

そんな彼女に、ご自身が思う、陸上競技の魅力について伺いました。

「陸上競技の魅力はたくさんありますが、『復帰してよかった』と一番感じられるのは、仲間との出会いと再会ですね。最初はひとりで黙々と練習していましたが、ひとりで頑張っている様子を見てくれてた方が声をかけてくれ、繋がることができました。また、学生時代の同期や先輩・後輩、恩師に数年ぶりに再会することもできました。

陸上に復帰していなければ会うことはなかったかもしれないので、素敵な出会いや再会がとても嬉しいです。陸上は個人競技ですが、仲間の存在が必要不可欠な競技だと思います。仲間との繋がりを大切に、これからも走ることを心から楽しみたいです」(かな子さん)

また、かな子さんは今後の目標について、「専門種目の400mハードルで全日本実業団の舞台に出ること。ダイエットを始めたときに目標として掲げたものの、結局まだ出場できていないので、今年こそは出たいと頑張っているところです」と教えてくれました。

失恋をきっかけに劇的な変化を遂げ、新たな目標に向かって頑張る、かな子さんの姿に勇気をもらえる人も多いのではないでしょうか。

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