最近、SNSなどで話題の「食い尽くし系夫」。これは家族のために用意された食べ物を、自分の分だけでは満足せず、つい全て食べ切ってしまう男性のことを指します。例えば、家族みんなで食べようと買ってきたスイーツを、気づけば夫が独り占めしてしまった…というエピソードがよく聞かれます。「またパパが全部食べちゃった!」と子どもが嘆く姿に、多くの妻たちが頭を抱えているようです。
そんな「食い尽くし系夫」が、ある事件がきっかけで別人のように変わった!というエピソードが寄せられました。
家のお菓子は全て俺のもの!?
都内在住の主婦、Aさん(30代)は、食欲旺盛すぎる夫に悩んでいました。夫が子ども用のお菓子を勝手に食べてしまうことに困り、最近では隠し場所を工夫しています。
「買ったお菓子をキッチンに普通に置いておくと、夫が夜中に食べてしまうんですよ。注意しても『あるんだから、食べていいでしょ』と言われます。だから隠すしかないんです。でも、隠してもすぐ見つかってしまうので、定期的に場所を変えています」
そんなある日のこと、Aさんは戸棚をガサゴソと探し、「あれ…ここに置いてあったクッキー知らない?」と夫に尋ねました。すると夫は「ああ、あれね。腹減ってたから食べちゃったよ」と当然のように返答。
「これは、言わなくてもよかったこと…なのですが、私はびっくりして、思わずその言葉を口にしてしまいました」と、Aさんは続けました。
衝撃の一言
「あれハムスター用だよ!」
夫は一瞬ポカンとした後、目をまん丸にして「えっ!?」と声を上げました。さっきまでシレッとしていた顔が、まるでマンガのようにフリーズ。
夫は「…ハムスター用って、人間が食べても大丈夫なやつ?」と、か細い声で尋ねました。Aさんはため息をつきながら「たぶん大丈夫だと思うけど…味はどうだった?」と返したそうです。
夫は言葉を失い、さすがに申し訳なさそうな表情を浮かべました。ちなみに食べたあと、体への影響などは特に何もなかったそうです。しかし、これをきっかけに夫はようやく反省したのか、お菓子を食べる前には「これ、食べてもいいやつ?」と一言確認するようになったといいます。
“親しき仲にも礼儀あり”のススメ
家庭内での「食べ尽くし」問題は、多くの人の共感を呼ぶ話題のひとつ。「勝手に食べないで!」と口酸っぱく注意しても聞かない夫や家族に困っている人は多いはずです。
「うちにもこんな困ったことが…」と、寄せられたエピソードをいくつかご紹介します。
・第一子の離乳食をがんばって手作りしていた私。義母が家に来ていた日に、保存していたストックを冷凍庫から出して準備中のことでした。目を離したすきに、義母がひとくち、ふたくち、気づけば完食…。しかも「ちょっと粒が粗いわね。ちゃんと濾してる?」とダメ出しまで。さすがに私も爆発しました。「あれは子ども用です!」と声を荒らげ、しばらく義母には来てもらわないことにしました。(Hさん・30代・主婦)
・彼氏と2人暮らしをしています。夕飯の残りを翌日のお弁当用にとっておいたところ、夜中に「ちょっと小腹がすいて」と全部食べられてしまったんです。翌朝気づいて「ご飯とふりかけしかない…」と伝えると「えっ、それはさすがに寂しい」と反省の色。本当にふりかけご飯だけの弁当を渡すと、黙って受け取ってました。(Kさん・20代・会社員)
・愛犬がささみを茹でただけのシンプルなおやつが大好きなので、冷蔵庫に常備していました。ところが、姉が泊まりに来た日の翌朝、ささみが消えていて…「ごまだれをかけて、キュウリと一緒に食べたら美味しかった〜」と笑顔の姉が犯人でした。思わず「それ犬の!」と叫んでしまいました。姉は素直に謝り、後日高級ドッグフードとおやつを抱えて再訪。「犬に謝った人、初めて見た」と笑いつつ、ヨシとしました。(Wさん・30代・デザイナー)
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どのエピソードも、“目の前にあったから”という理由で食べてしまう「無意識の食い尽くし系」の怖さを物語っています。マイルールだけで動かず、「これは誰の?」「食べていい?」と一言確認するだけで、家庭も職場も平和になるかもしれませんね。必要なのは、ほんのちょっとの配慮と、貼って剥がせる付箋かも…?
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