「トイレ」から勝手に持ち去られて→気づいたらプレゼントが!? 道の駅の喜びの声に「じ~んとしました」「寄った時の楽しみが増えました」

谷町 邦子 谷町 邦子

トイレで持ち去られるなどして、設置をあきらめていたモノが、見知らぬ誰かから突然プレゼントされた「道の駅 とうま」(北海道上川郡当麻町)。そのうれしさをThreadsで投稿したところ話題に。心温まる出来事について取材しました。

長距離のドライブではお世話になる「道の駅」。男子トイレ・女子トイレの手洗い場に1枚ずつ置かれていたのは、「ありがとう 道の駅」と文字が刺繍されていた「布巾(ふきん)」。これまで、手を洗う際にはねた水を拭くためのタオルが、2日と持たずに、持ち去られたり、駐車場に捨てられたり、使用できないほどひどく汚されていたりしていたそうです。

女子トイレに置かれた布巾にはえんじ色の、男子トイレには青と白のストライプの縁どりがされて、「道の駅」とステッチされており、これなら持ち去られる心配もないだろうと、大切に使用されることに。

「とってもいい話~ じ~んとしました」
「ありがとうが届くといいですね!」
「当麻からのほっこりエピソード 心が暖まりました」
「夏に祖母宅へ帰省したら店だけじゃなくトイレにも寄ってみようと思いました 寄った時の楽しみが増えました」

投稿には感謝に共感したコメントが次々と寄せられていました。

大雪国道とも呼ばれる国道39線沿いに建つ「道の駅 とうま」のSNS配信担当、仁木さんにお話を聞きました。

「布巾が置かれてから思わぬ変化も…」

5月24日に、布巾を見つけた時は、「当初は誰かの落とし物のように思いました。しかし、そっと置かれていた感じと、『道の駅』のステッチを見て驚きと感動を覚えました」という仁木さん。

持ち去られるなどして洗面所からなくなった布巾は「ここ3年くらいで20枚程度」だったそうです。置くのをやめようと思うのも無理からぬことですよね。

「その後、実は昨年も『御苦労様です。キレイに使用してもらえる様にどうぞ』『何時もキレイにして頂いてありがとう!!』というメッセージとともに布巾が置かれていたことに気づき、同様の方が置かれていったのかなとも思うようになりました」

ちなみに、昨年提供された布巾は使わずにしまってあるそうです。理由については「もちろん持ち去られることなどへの懸念もございますが、『道の駅の良い思い出』としてスタッフが大切に保管しているという意味合いのほうが強いです」と語りました。

現在も布巾をプレゼントしてくれた人の正体は不明のままですが、布巾の影響なのか、さらにうれしいこともあったようです。

「手洗い場を使用された方が気を使っていただけるようになり、手洗い場をきれいに拭いていただけることが多くなったように思います」

「ありがとう」という刺繍に込められた思いから、手洗い場をきれいに使おうという気持ちが他のお客さんにも伝わったのか、布巾という“もの”だけでなく、モラルや思いやりももたらされたようです。

「トイレ」を目当てに旅をする人はあまりいないと思いますが、旅先の「トイレ」が快適かどうかは旅行中の気分を大きく左右します。自分以外の人も快適に施設を利用できるよう心がけたいですね。

当麻町はスイカや米作りなどが盛んな地域。「道の駅 とうま」では地元の農産物も販売しており、「6月20日より特産物の『でんすけすいか』が店頭に並びますので、ぜひ遊びに来てください」とのことです。

■「道の駅 とうま」Threadsアカウント https://www.threads.com/@tohma_michinoeki?xmt
■「道の駅 とうま」Xアカウント  https://x.com/root39_tohma
■「道の駅とうま」Instagramアカウント https://www.instagram.com/tohma_michinoeki/

まいどなの求人情報

求人情報一覧へ

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース