心療内科で「いやどっちが相談してんねん」実は患者の話を引き出すための医師のテクニックだった!?

竹中  友一(RinToris) 竹中 友一(RinToris)

「いやどっちが相談してんねん」

心療内科クリニックでの診察時のヒトコマについて、X(旧Twitter)に投稿したエヌユルさん(@ncaq)。そのポストが注目を集め、6万近くのいいねが付く話題となりました。

以前より、エヌユルさんは強迫性障害や軽い鬱などの症状から、心療内科を受診しており、現在のクリニックにも1年ほど通われているそうです。

今回の投稿は、そのクリニックでの診察時のエピソード。

ある日、主治医との会話の流れから、エヌユルさんの専門分野であるIT関連の話題になったといいます。

あまり難しいことを言っても伝わらないだろうな――とは思いつつも、エヌユルさんはついつい専門的な話を展開してしまいました。案の定、先生は理解できなかった模様。すると、ふいに先生は話題を変えてきました。

「そういえば、私のパソコンのWindows 10をアップデートしろとか出てるんだけど、Windowsを11に上げたら保存したパスワードとかはどうなるの?」

それは、一般的なパソコンのセットアップに関する疑問。エヌユルさんが答えてあげると、先生は「さすがプロだねえ」と、感心した様子で聞いていたとのこと。一方、まさかの先生からの逆質問に、エヌユルさんはつい「どっちが相談してんねん」と心の中でツッコんでしまったといいます――。

しかしながら、このエピソードが紹介されたポストのリプ欄には、以下のような声もありました。

「喋らせる事が診察の目的だから間違いじゃない」
「治療との境目がわからないお医者さま。よき」
「話し上手より聞き上手ってのは心療内科医にも当てはまると思う」
「人の相談に乗ることは自己肯定感を高める…的な効果がある、のかも…?」
「その気にさせる素晴らしい先生ですね」

コメントにも書かれているように、実は話を引き出すための医師としてのテクニックだったのかもしれませんね。

実際に、先生の質問は、患者から話を引き出すという意図があってのことだったのでしょうか。エヌユルさんに、実際の状況を踏まえてお話を聞いてみたところ、次のような回答でした。

「そういう側面もないことはないと思います。ただ、最近は割とメンタルが安定してきていることと、普段の診察では調子や仕事の状況を聞かれるくらいなので、そこまでして話を引き出す必要性は感じないのですよね。なので、“ついで”(に聞いたの)かな――とも」

  ◇  ◇

ネットワークゲームやシステムの開発など、IT系の仕事を行っているエヌユルさん。

主治医の先生も、もちろん診察や治療の意図が前提にあったのでしょうが、その分野のプロに教えてもらえて、よかったのかもしれませんね。

■エヌユルさんのX(旧Twitter)はこちら
 →https://x.com/ncaq

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