「こういう誰が使うのかよくわからない階段からしか摂取できない特別な栄養がある」
写真家として各地の廃墟などを記録されている「toshibo|廃墟と写真|書籍『ゲーム旅』」(@JIYUKENKYU_jp)さんが撮影されたのは、川へと続く、とある階段の写真。ユニークな形状と不気味な雰囲気も相まって、ネットで注目を集めました。
「千と千尋の神隠しにでてきそうな背景ですね😆」
「謎度が高ければ高いほど身体に良い」
「水辺に下りる階段って何だか気になりますよね😅」
「そこの渡し板もすごく栄養価高い」
「階段」というには急すぎる傾斜と中腹に付けられている一枚の板、さらには申し訳程度に付けられた手すりまで。至る所が苔むしていることもあって、実際に使うのは少しためらってしまう形の階段です。一体どこで何のために作られた階段なのでしょうか。ポストをされたtoshiboさんに詳しいお話を聞きました。
ーーこちらの階段は、どこで撮影を?
「台湾北部にある『石碇老街』という街です。増築に増築を重ねた町並みで、日本の温泉街に似た光景を見ることができます」
ーーどういった用途で使われた階段なのでしょうか?
「最初は全く知らなかったのですが、川に降りるための階段で昔の人が洗濯物をする時などに使うようでした」
ーーこの階段を最初に見た時の率直なご感想は?
「『お、なんかいい感じの階段があるな』というくらいで、なんとなくって感じですかね」
ーーこの階段で一番気になったポイントは?
「苔むしてるのと、川に続いているのが良いですね」
ーー多くの階段を撮影されていますが、今までで一番印象に残っている階段は?
「個人的にはこちらのトマソン階段です。廃墟のスーパーの非常階段なのですが、芸術点が高くて気に入ってます」
ーーtoshiboさんにとって、階段の魅力とは?
「階段って最も身近な人工物だと思うので共感性があるのかなと思います。そう言うところで魅力的に見えるのかなと思います」
ーー廃墟のお写真も数多く撮影されていますが、読者の皆さんにイチオシの廃墟は?
「なかば廃墟ではないかもですが、階段があった石碇老街はおすすめですね。古い建物とすでに廃墟となってしまった建物が混在していて、廃墟とか好きな人には確実に楽しめると思います」
ご自身が撮影された風景を書籍として出版されているというtoshiboさん。「作品集『ゲーム旅』(芸術新聞社)、今年発売した自費出版本『退廃的ランドスケープ』という本をそれぞれ通販で販売しておりますので、よろしくお願いいたします!」と話してくれました。
Xのアカウントでも国内外の珍しい風景を数多く記録されており、どの写真も見ごたえ十分なものとなっています!