水族館の休館中にマンボウの体調悪化→まさかの対応で改善!? スタッフも驚愕「魚も寂しいのか」「嘘だろ」

山脇 未菜美 山脇 未菜美

山口県下関市にある市立しものせき水族館「海響館」で飼育されているマンボウが、SNS上で注目を集めている。昨年12月1日から改修工事のため休館後、マンボウの体調が悪化した。飼育担当のスタッフと獣医師が相談していろんな方法を試したが、よくならず。調子が改善したのは、99%「そんなわけない…」と思った驚きの方法を試した後だった―。

水槽の周りに顔写真とスタッフの制服並べ…

昨年2月末から海響館で飼育中のマンボウ。休館後、一部のエサを食べなくなり、飼育担当者が泳ぎ方に違和感を覚えた。獣医師と相談してエサが消化できていない可能性を考え、量を減らしたが、体調は変わらなかった。

原因が分からず、さまざまな対応をする中、12月8日に一人のスタッフが言った。「来館者がいなくなって寂しいのでは?」。ほかの個体に比べて周りをよく観察し、来館者が水槽の前にいると近寄っていくような好奇心旺盛な個体。これまで何匹も飼育してきた経験から、ひょっとしたらと思ったという。周りのスタッフは「そんなことあるわけない」「まさか…」と信じていない様子だった。藁にもすがる思いで水槽の周りにフリー素材の顔写真を貼り、スタッフの制服やジャンパー、タオルを並べた。すると、翌日から調子が上がっていった。

マンボウは謎が多い生き物。体調悪化の正確な理由は分からない。一方で、インド産の淡水魚「ゼブラフィッシュ」がストレスに長くさらされると〝鬱〟になり、水槽の下の方でしか泳がなくなり、食が細くなると突き止めた研究もある。

飼育担当者は「信じられませんが、来館者が急にいなくなり、調子を崩してしまったのかもしれません。最近は水槽の前で観察したり手を振ったりしているおかげか、体調がよくなってきました。ただ、これをもってマンボウ=繊細と思い込まないようにしてください」と話す。

水族館は今年の夏に改修工事終了後、開館の予定。経緯を投稿したSNSには「体調不良の理由がかわいい」「マンボウさん、毎回行くたびに水槽前に立つと必ず近寄って来てくれていたので、不思議は無いです!」などの反響が集まったほか、「オープンしたら会いにいくからね」「マンボウさん、みんな見てるよー!」などの応援の声もあった。

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