近畿地方では、明日2日(土)は局地的に激しい雨や滝のような雨が降り、警報級の大雨となる見込みです。11月としては記録的な大雨になる所もあるでしょう。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に警戒してください。
台風由来の非常に湿った空気が流れ込む 2日(土)は警報級の大雨に
明日2日(土)にかけて、前線が西日本まで北上し、前線上の低気圧が2日(土)の午後に近畿地方を通過する見込みです。近畿地方では、低気圧が通過するタイミングを中心に雨のピークがやってくるでしょう。
2日(土)は、台風由来の非常に暖かく湿った空気が流れ込むため、雨雲や雷雲の発達しやすい状況となりそうです。近畿地方では、2日(土)の昼過ぎから夕方にかけて警報級の大雨となるでしょう。
雨のピークは明日2日(土)の昼過ぎ~夕方
近畿地方の雨のピークは、明日2日(土)の昼過ぎから夕方にかけてとなるでしょう。
今日1日(金)の夜遅くからは1時間に30ミリ以上の激しい雨の降る所があり、2日(土)のピークを中心に1時間に50ミリ以上の滝のような雨が降る恐れがあります。
激しい雨が降ると、道路が川のようになったり、高速走行時にはブレーキが利かなくなったりすることがあります。滝のような雨とは、傘は全く役にたたず、水しぶきであたり一面が真っ白になり、車の運転が危険になるほどの降り方です。
2日(土)は3連休の初日ですが、車の運転など十分にお気をつけください。
平年の11月一か月に降る雨量を超える大雨となる恐れも
1日(金)午後6時から2日(土)午後6時までの24時間に予想される雨量は、北部を中心に広く100ミリを超え、150ミリに達する所があるでしょう。中部と南部でも、局地的に150ミリに達する恐れがあります。
平年の11月一か月に降る雨量を超えるような大雨となる恐れがあります。
なお、兵庫県豊岡市では、統計を始めた1926年以降、11月の24時間雨量が100ミリを超えたのは、2009年(104.0ミリ)と1990年(102.5ミリ)の2度しかありません。11月としては記録的な大雨になる所もあるでしょう。
土砂災害や低い土地への浸水、河川の増水に警戒をしてください。
大気の状態が非常に不安定になるため、竜巻などの激しい突風や落雷にも注意が必要です。
大雨の時に危険な場所は
実際に大雨が発生したら、適切な対応ができるよう、事前に確認しておくことが大切です。安全を確保するために以下の点に注意してください。
①河川や用水路には近づかないでください。普段は流れの遅い河川や用水路でも、大雨によって水かさが増したり、流れが速くなったりします。増水した用水路は道路との境目が分からなくなっていて、足を取られるおそれがあります。
②運転の際は、アンダーパスなど低い道路は避けるようにしてください。低い道路には雨水が流れ込みやすいため、すぐに冠水してしまうおそれがあります。車が水没して故障したり、水圧によって、ドアが開かなくなったりして、車内に取り残されると、非常に危険です。無理をして通らず迂回するなどの対応をとってください。
③山などの急な斜面はいつ崩れるか分からないため、決して近づかず、斜面とは反対側に避難するようにしてください。土砂災害警戒情報や大雨警報の危険度分布を細かく確認して、状況を常に把握するようにしましょう。
④地下は浸水するおそれがあるため、雨漏りなど異変を感じたら地上に移動するようにしてください。地下では、危険を察知することが遅れてしまいがちです。こまめに気象情報を確認し、速やかに地上に移動できるようにしておきましょう。
⑤上流にダムのある河川の近くに住んでいる場合は、ダムの水位情報を確認するようにしましょう。大雨が長時間にわたって降り続くと、ダムは決壊を防ぐために放流を始める場合があります。