「10年以上着たTシャツ、さすがに捨て……るのちょっと待った〜!」
針と糸を使わずにできる、古Tシャツのリメイク術がTikTokで話題となりました。投稿には「ナイスアイディア!」「捨てられない服でやってみます」と反響が寄せられています。
動画を投稿したのは、エシカルな知恵や暮らしの工夫術をSNSで発信しているさくら(@sakura_ethical)さん。“縫わなくてもいい”古Tシャツリメイク術の中から、特に話題になった2つをご紹介します。
1つ目は、Tシャツの柄も活かせるエコバッグ。作り方は、以下のとおりです。
①Tシャツの両袖を切る
②鍋のフタなどで印をつけて、持ち手になるところを半円型に切る
③裏側にひっくり返し、裾の部分をお好みの長さで1センチ幅の短冊のように切る
④前と後ろの各短冊をひものようにぎゅっと結んでいく
⑤全部結んだら表に戻し、整えたら完成!
縫わなくてもしっかりとエコバッグになっています。エコバッグとしてお買い物に使えるのはもちろん、さくらさんは、食品トレーの入れ物として重宝しているそうです。
2つ目は、赤ちゃんもしっかり座れるクッションスツールです。作り方は、以下のとおり。
①Tシャツを裏側にひっくり返し、ちょうど脇のところをゴムかひもで結ぶ
②表側に戻し、中に布や服などを「これでもか!」というくらい詰める
③裾の部分に切り込みを入れる
④安全ピンなどを使って裾の穴からひもを通し、ぎゅっと絞って結ぶ
⑤結び目を中に押し入れ、形を整えたら完成!
ちょうどTシャツの色がよもぎのような草色だったこともあり、「よもぎまんじゅう」のような見た目になりました。どちらも針と糸を使わず、自宅にあるもので作れる簡単リメイクです。投稿したさくらさんに、詳しく話を聞きました。
ーー今回の古Tシャツリメイクのアイディアのきっかけは?
「10年着たけど、まだまだしっかりとした夫のTシャツが数着ありました。もう着ないというので、リサイクルショップに持っていくか、ウエスにするか迷っていたのですが、『せっかくなら他のものに変えられないだろうか?』といろいろ調べたのがきっかけです」
「エコバッグはWebサイトで多数紹介されているアイディアで、よもぎまんじゅう(クッションスツール)は海外のリール動画からヒントを得て作成しました」
ーーリメイク品の使い勝手はいかがですか?
「エコバッグは重いものを入れるのには向かないので、食品トレーをためておく袋として使っていて、そのまま回収BOXに持って行っています。スツールは、息子の歯磨き時の仕上げ磨き用枕としての出番が一番多いです」
ーー他にもズボラさんにおすすめのリメイク術があれば教えてください。
「同じく古Tシャツシリーズで、クッションカバーもおすすめです。こちらも切って結ぶだけの簡単エコアイディアです。
他には、段ボールと古着だけで作れるちょっとした物入れケースもおすすめです。さっとパジャマを入れるケースとして作りました」
ーーリメイク・リユース術のアイディア発信で特に意識していることは?
「リメイクやリユースって、やりたい気持ちがあってもちょっと腰が重いんですよね…!特に子育て真っ盛りの私にとっては、家事に育児にと追われて、『それどころじゃないよ!!』と怒りを抱いていた時期もあるほどです(笑)。でも、『子どもたちが生きる未来のために何かしたい』と思っているお母さんたちは必ずいるはず!と考えていて、ちょっとだけ重い腰をあげればできそうなアイディアを発信するように心がけています」
『エコ・エシカルに暮らす』ことを目標にするのではなく、『暮らしにエコ・エシカル』を気軽に取り入れることを目指して発信しているというさくらさん。Instagram(@sakura_ethical)やTikTok(@sakura_ethical_tiktok)では、“これならできそう”なリメイク術や、ものを長く使うための知恵やアイディアを多数見ることができます。