「夏休みの宿題は自由研究だけが残ってた長男。あえて声掛けなかったけど、ようやく自分で何するか決めたみたいで今やっと黙々と取り掛かっております」
100円ショップで買ってきた割り箸と、電池式のタッチライトを準備し、ネットでのアイデアをもとに作り始めた11歳の息子さん。1時間半で組み立て、あとは色を塗るだけに。仕上げたのはまるで伝統工芸品のような仕上がりのランタンでした。
まるで伝統工芸品のようなランタンに、SNSでは「全然割り箸に見えなくてめちゃくちゃハイセンス家具になってる」「1000回いいね!したい!」「職人さんのよう」「おしゃれだし、実用的」「大人ですが真似していいですか」「作ってみようと思い至ったところが素晴らしい」と絶賛する声が。
母親のぐぅハナさん(@__goo87)にお話を伺いました。
想像以上の出来栄えに、家族全員「おぉ~!」
夏休み後半で、学習系の宿題は終わっていたものの、何を作っても良い自由工作だけは手つかずの状態。制作日数が短いこと、材料費もかからないこと、身近な材料で作れることを条件に息子さんがネットを検索。「コレだ!コレ作りたい!」と気持ちが動き、アイデアを拝借することなったそうです。
「できあがった直後は達成感にホッとした様子でした。息子は、元々細かい作業やプラモデルを組み立てたりするのが好きなんです。制作中は楽しんで作っている感じでしたが、少しずつ位置をズラしながらグルーガンでくっ付けていく作業は集中力が必要だったようです」。
ランタンの中のライトは、LED電球や白熱電球等を使うと発火や火事の恐れがあり危険を伴うため、充電式兼電池式のタッチライト(ナイトライト)を使用することにしました。
最初に灯りをともす時は家族全員で見守り、「ライトを点けた瞬間は、予想以上に綺麗で!思わずみんなで“おぉ~!”と言ってしまったほどでした」。
想像していたよりもすばらしい出来栄えに、ぐぅハナさんも驚嘆。「X(旧twitter)で“製作段階では割り箸の主張が激しかったのに出来上がってライトアップされた途端、全然割り箸に見えない!”というコメントがありましたが、私も全く同じ感想でした」。
始業式がある2学期初日には、完成品を学校へ持参。作品発表会の時間に披露すると、クラスメートたちから「きれい!」「すごい!」と絶賛されました。
SNSでたくさんの人に見てもらえたことについては、「私も驚きましたが、本人自身が1番驚いていました。“旅館や料亭にありそう!”“売ってたら普通に買いたい!”とおっしゃる方もいて、素直に嬉しい!と息子は言っていました。コツを掴んだので、2個めの制作は1時間あれば出来ると言っています」とのこと。
「工作、どうするの?」その一言をグッと飲み込んだ
親は「宿題、いつやるの?」「どこまで進んだ?」などとつい聞いてしまいます。ぐぅハナさん自身、子ども本人の自主性に任せることを心がけながらも「いつも口うるさく言ってしまうのが現実」と言います。
「毎年、夏休みのたびに宿題宿題!と言い過ぎてしまっていたので、今年は声掛けもほどほどに、やる気スイッチは自分でオンにしてもらおうと思い、本人のタイミングに任せることにしました。夏休みが始まって自由工作に取り掛かるまでそれなりに日数はかかっていましたが、自分から意欲的に取り組んでくれたのは良かったなと思っています」。
長男は工作好きと教えてくれましたが、ぐぅハナさんもブックエンドとトレーでソファーの肘掛けに付けるサイドテーブルを作るなど、DIY好き・工作好き。「全く知識や技術もない初心者ではありますが、100円ショップが大好きなので、よくそこで材料を集めては自分なりに作ってみたりすることが多いです」。身近にある材料で工夫して新たなものを作り出す、ぐぅハナさんの影響を多分に受けていそうですよね。
■ぐぅハナさん X(旧twitter)@__goo87