ニフティ株式会社(東京都新宿区)は、同社が運営する子ども向けサイト『ニフティキッズ』にて、「友だち・グループ」に関する調査結果を発表しました。同調査によると、約7割の小中学生が「何らかのグループに入っている」ことが分かりました。また、グループ内の1人が孤立したり、悪口等で雰囲気が悪くなったりなど「グループ内で問題が起きた経験がある」と答えた小中学生は3割に上ることも分かったそうです。
調査は、同サイトを訪問した小中学生2103人を対象として、2024年4月~5月の期間にインターネットで実施されました。
調査の結果、「何らかのグループに入っている」と答えた小中学生は72%となりました。また、「入っているグループの人数」については、「3人グループ」(30%)が最も多く、次いで「4人グループ」(25%)、「5人以上」(21%)が続いています。
続けて、「グループ内での問題」について尋ねたところ、「問題が起きたことがある」と答えた小学生は34%、中学生は27%で、小中学生全体では30%でした。
なお、問題が起きた割合を、「入っているグループの人数」別に集計すると、「2人グループ」7%、「3人グループ」29%、「4人グループ」23%、「5人グループ」17%、「それ以上」24%となりました。
具体的な以下のような問題が起きたといいます。
〈3人グループ〉
・2:1に分かれてしまったこと
・学校で二人組作ってーのときに「ボクいいよ」ってちょっとした気遣いが気まずいー!
・元々4人グループで、一人が、違うグループにいっちゃった
〈4人グループ〉
・喧嘩、仲間割れ、食い違い
・プリクラのお金問題!!
・3:1になって仲間外れしてしまったこと
〈5人グループ〉
・同じグループの中の一人が、同じグループの人の悪口を言っていたのを目撃したこと
・わたし以外の他のみんなでもう一個グループをつくっていた
・よく愚痴る子と空気読まない子が対立してピリピリする
〈それ以上のグループ〉
・二つのグループに分けるときにどう分けるのかなど
・7人グループなので2人ずつになるときに喧嘩が起きる
・男女混合のグループで誰と誰が付き合った、別れたが同じ時期にあったり価値観の違いが浮き彫りになった
「グループのうち1人が孤立する」という意見が多く集まりましたが、特に奇数人のグループで多く起こるようです。学校行事などで班を決める際、グループメンバーで固まりたいところ1人だけ違うグループになってしまったなどの意見もありました。
グループチャットで問題が起きたことは
また、「自身が所属しているクラスや部活などに、グループチャットはありますか」と尋ねたところ、小学生は28%、中学生では69%が「ある」と回答しました。
小学生と中学生の差が大きい理由について同社は「小学生では自分が自由に使用できるスマホやタブレットなどを持っている人が少ないことが考えられます」と分析しています。
そして、「グループチャット内で問題が起きたことがある」と答えた割合は、中学生(33%)よりも小学生(41%)のほうがやや多い結果となりました。
そこで、「グループチャット内で起きた問題」を複数回答可で聞いたところ、小中学生いずれも「会話について」(小学生57.5%、中学生54.9%)が最多となりました。
また、「グループチャットで気をつけていること」については、「あまり積極的に発言しない」「文字だけだと伝わりにくいから、誤解されないような文章にする」「きつい言葉を使わない。依存しすぎない」「なにがあっても悪口や仲間ハズレにはしない」「メールを送信する前によく考えるよう心がける」といった声が寄せられたほか、「既読スルーだけはしないようにする」「個人情報には気をつける」などの意見も見られ、さまざまな工夫をしてグループチャットの雰囲気を悪くしないように気をつけている小中学生が多いことがうかがえました。