2月18日に5万3千人を動員した「オードリーのオールナイトニッポン(ANN) in 東京ドーム」の現地レポ漫画が話題を呼んでいます。作者のピリきゅうちゃん(@kyuuuuuri5)さんはオードリーの深夜ラジオ番組が始まった15年前から愛聴してきたリトルトゥース(ファンのこと)です。広島からはるばる駆けつけた高揚と喜びを漫画に込めたピリきゅうちゃんさんに聞きました。
ピリきゅうちゃんさんは中学2年生だった2008年、オードリーがM-1グランプリで準優勝したのをきっかけにファンになりました。翌2009年に始まったオードリーのオールナイトニッポンは、受験生だった中学3年時から親の目を盗んで深夜に愛聴し、青春時代を過ごしました。
アラサーになった現在も、通勤中のマイカーで放送を楽しんできました。そんな中、東京ドームで放送15周年記念イベントを開催することを知り、広島から参加することを決めました。
「『東京ドームは遠いな』と一瞬思ったりしましたが、何が起こるか分からないという世の中の閉塞感もあったりして、『推しは推せる時に推せ』という気持ちが高まり、行くことにしました。
思った以上にチケットの倍率は高く、チケット当選の喜びも大きかったので、仕事の都合などは全力でなんとかしました(笑)」
イベントが近づくとともに思いが高まり、オードリーにハマった女子中学生時代を描いた漫画「オードリーと私」をライブ前日にX(旧Twitter)にアップし、上京しました。ピリきゅうちゃんは「広島から来た田舎者」「初めての東京ドームに迷わないか」と心配していましたが、緑、黄、赤のラスタカラーに身を包んだリトルトゥースに電車や道中で出会い、導かれるように現地入りしました。
東京ドーム周辺は全国から集まった5万3千人のオードリーファンでごった返していました。あらゆるところに行列が発生し、道に迷ったピリきゅうちゃんは「これ何の列なんでしょう?」「何の列なんでしょうね…」とリトルトゥース同士、不思議な会話を交わしつつ、見知らぬファンに座席を教えてもらうなどして1階のスタンド席にたどり着きました。
ネタバレを防ぐため、イベントの多くはあえて漫画化しませんでしたが、最後の漫才でスーツ姿の若林正恭さんとピンクベストの春日俊彰さんが登場すると、「やっぱりこの姿が一番似合うな」「全力で馬鹿をやる2人が最高だ」と涙をこぼすコマを描きました。
ーイベント翌日にレポ漫画を描きました。
「チケットが当たらず悔しい思いをした人たちがいることを知っていたので、当初はレポートせず静かにしておこうと思っていました。でも、オードリーにハマった女子中学生時代を描いた漫画『オードリーと私』をXにアップした際、『現地レポートも待ってます!』という声が思った以上に多かったので、『チケット運に恵まれた分、レポートを書くのは私の使命かもしれない』と思い直し、熱があるうちに一気に描きました」
ー最も印象に残ったシーンについて教えてください。
「色んなシーンが印象に残ってますが、特に挙げるなら、最後の漫才で春日さんが『元気でいてくれてありがとう』と若林さんへ感謝を述べる場面ですね。『もっと感謝することあるだろ!』とツッコミが入るんですが、思い返すと、『元気でいてくれてありがとう』ってすごい良い感謝の言葉だよな…としみじみとしちゃって(笑)。若林さんの狙いとは違う、感銘の受け方をしてるとは思うんですが、漫才の中で春日さんからあの感謝の言葉が出てきて心があたたかくなりました」
ーもしオードリーに伝えたいメッセージがあったら教えてください。
「オードリーのお2人の良さは『人間』を我々に見せ続けてくれる所だと思うので、これからも人生を歩んでいくお2人の姿を、見せ続けてほしいと思っています。あとは、とにかく『元気でいてください』ですね(笑)」
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ピリきゅうちゃんさんのオードリー愛のこもった漫画に対し、「会場の雰囲気を漫画で知ることができました」「思い出を大切にし続けること、死んでもやめんじゃねぇぞ!」と感謝のメッセージが寄せられていました。