看護師のみなさんは、職場での身だしなみについて、どのようなことに気を使っているのでしょうか。株式会社SOKKIN(東京都新宿区)が、現在看護師をしている全国の男女77人を対象に「看護師の身だしなみ事情」に関する調査を実施したところ、勤務中の髪型は、「お団子」「短いから結んでいない」などに回答が集まりました。また、6割強の人が「アクセサリーは付けていない」と回答したそうです。
調査は2023年12月にインターネットで実施されました。
はじめに、「勤務中の髪型」を教えてもらったところ、「お団子」(32%)や「短いから結ばない」(29%)、「ポニーテール」(25%)といった回答が上位に並びました。
また、「勤務中の髪型で気を付けていることや職場の規則」について、以下のようなコメントが寄せられています。
【お団子】
▽ポニーテールは禁止でだんごにしないといけない。
▽お団子ができる人は必ず低めのお団子ヘアー。
▽ロングヘアなので、勤務中に髪の毛が落ちないように気を付けている。お団子にしてしっかり髪をまとめ、後れ毛もピンで留めている。
【短いから結んでいない】
▽髪型はボブスタイルで、寝ぐせなどがなく清潔感のあるスタイルを心がけている。
▽特に規則はないが、清潔感があるように見えることを意識してワックスで軽くまとまるようにしている。髪が伸びてきた場合には、華美でない黒いゴムでハーフアップか一つで結んでいる。
【その他】
▽ゴムやヘアクリップを使うが、特に規則はない。ただ、派手なものは避け、黒・紺・茶など地味な色にしている。
▽大きなクリップなどは患者さんを抱えた時に邪魔になるかもしれないため、ゴムだけでとめるようにしている。
▽肩にかからないよう、まとめて服の間に入れている。規則としては「肩にかからない」「危険なものはダメ」「派手な色はダメ」「ゴムの色は黒系」などがある。
さらに、「髪染め」については、「暗めに染めている」(65%)が最多となったほか、「明るく染めている」(14%)など染めている人は約8割、一方、「染めていない」と答えた人は19%となりました。それぞれの回答についてのコメントは以下の通りです。
【暗めに染めている】
▽髪色の明るさに対しての厳しい規則があり、定期的にテストされる。
▽ヘアカラーは8トーンまでで、髪が顔にかからないようにまとめる。
▽職場の規則は、インナーカラーや明るめの色には染めないとなっている。
【明るく染めている】
▽詳しい規則はなく、割と明るい髪色の人も多い。
▽金髪以外はOKと割と自由だが、清潔感がないと思われそうな髪にはしないようにしている。
▽肩につくようならまとめることと髪が明るすぎないことは規定されているがそれ以外はない。
【染めていない】
▽染めること自体が禁止されている。
▽患者の多くはおしゃれも出来ない状態で入院しているので自分があまり着飾ることがないようにしている。髪型、色も派手にはせずなるべく清楚にしておく。規則に厳しいことはないが、激しく染めるのは良くないとされている。
【その他】
▽白髪染めのため少し明るめだが、上司が金髪なのでそれよりは暗くしている。また高齢者の方と関わっているので、不快にならないような色にしている。
続けて、「勤務中にアクセサリーは付けていますか」と聞いたところ、64%の人が「付けていない」と回答。他方、「付けている」(36%)と答えた人に付けているアクセサリーを複数回答で教えてもらったところ、「ピアス」(15票)、「指輪」(13票)、「ネックレス」(8票)などが挙げられました。それぞれの回答についてのコメントは以下の通りです。
【付けていない】
▽結婚指輪をしていたが、感染源になりかねないので外した。特に規則はない。
▽菌がたくさんつくので絶対につけないようにしている。
▽患者さんを傷つけたり、落としたりしないようにアクセサリーはつけていない。職場の規則は明確にはなく、目立たない小さめのピアスやネックレスならつけている人もいる。
【ピアス】
▽耳から垂れるものは禁止されている。
▽キラキラしすぎないようなものにしている。
▽6ミリ以内のワンポイントピアスはOK 。ぶら下がるタイプやシンプルでないものは不可。
【指輪】
▽結婚指輪はOKだが、ピアスやネックレスは規則で禁止されている。
▽結婚指輪だけ付けている。特に規則はないようだが、やはり患者さんに接する仕事なので傷付けてしまうことのないよう、それ以外には付けないのが暗黙の了解だと思う。
▽控えめで派手すぎないアクセサリーが好まれる。一部の職場ではピアスやネックレスの制限があることもある。
【ネックレス】
▽肩コリがあるので、磁気が入ったゴールドの華奢なネックレスをつけている。
▽夏場は見えるので外しているが、冬は隠れるので見えないようにつけている。規則はない。
また、「出勤前のメイクにかける時間」について尋ねたところ、「10分程度」(52%)、「5分程度」(27%)などが上位を占め、「30分以上」と回答した人は一人もおらず、メイクにかける時間が30分以内(12%)もしくは「メイクをしない」(9%)という結果になりました。
なお、「勤務中のメイクに関して気を付けていることや職場の規則」については、以下のようなコメントが寄せられています。
【気を付けていることなど】
▽マスクを付けているのでファンデーションもなし、目と眉毛だけメイクしている。
▽特に規則はないようだが、清潔感を感じてもらえる程度の最低限のメイクはする。
▽保湿クリームを塗り、産毛を剃る程度。不潔な印象を与えなければ、それでよいと考えている。
▽メイクは、清潔感を出すためにあくまでもナチュラルな仕上げにしている。シャドウやアイライナーなどもつけていない。
▽あまり派手な印象にならないようにナチュラルメイクに留めるように意識している。患者さんによってはメイクのニオイに強い拒否反応を示す場合があるので、トラブルが起きないように香りが強い化粧品は使わないようにする。
【職場の規則】
▽濃くなりすぎないようにする。つけまつ毛やネイルは禁止。
▽「派手なメイクはダメ」「マニュキュアは透明のみ」など、厳しい規則がある。
▽まつげパーマにもしてもこの形ならよい、ダメ、といった決まりがある。
▽できるだけナチュラルにしている。あまり濃いめの化粧はしていないが逆に化粧はエチケットとして必ずするように言われている。
▽派手すぎず、すっぴん過ぎず、最低限のマナーの程度でメイクしている。マツエクやつけまつげ、カラコンは禁止。
最後に、「勤務中の身だしなみで気を付けていること」を自由回答で答えてもらったところ、以下のようなコメントが集まりました。
【服装に関して】
▽制服から下着が透けないように気をつけている。
▽上着の着用可能だが、なるべく無地で派手でない色にしている。
▽白衣をきちんと着ることや、靴が穴が空いたり汚れ過ぎていないように気を付けている。
▽カーディガンがヨレヨレ、毛玉だらけではないか、靴が汚くないかも気にかけるようにしている。
【爪に関して】
▽爪は必ず毎週切ることを心がけています。
▽患者さんに直接触れる部分なので、爪はおしゃれにしたくてもネイルなどはしないで常に短くしている。
▽爪を短くすること。万が一相手に怪我をさせないようにすることはもちろん、爪が伸びていると手袋が破けやすくストレスのため。
【匂いに関して】
▽香水や匂いの強い柔軟剤はNGのため、使用しないように気をつけている。
▽香水やヘアスプレーなど香りが強いものはつけないようにしている。
▽口臭エチケットとして、昼食後は歯みがきをする。夏場は制汗剤スプレーを使用して、臭いエチケットに気をつけている。
【その他】
▽仕事するうえでとにかく邪魔にならず動きやすいことを第一にしている。
▽後れ毛などにも気をつけている。常に耳にかけられる長さにしたり、綺麗に切りそろえたりしている。