多頭飼育崩壊していた個人宅
CIOCCO(チョコ)(推定6歳・オス)ちゃんは、2022年2月14日、奈良県の個人宅で起こった多頭崩壊(23匹)の現場から保護された。猫たちは家の中と外で飼育されていて、家の中は足の踏み場もないようなところだった。
保護当時、チョコちゃんは年齢不詳で、ボランティアは推定3〜5歳以上かなと思ったそうだ。
2022年2月17日、大阪府在住のFさんは、奈良で保護された猫の里親を募集していたwinさんのインスタグラムを見た。そこにはチョコちゃんが写っていて、Fさんは気になった。
「もともと別の猫をwinさんから迎える予定だったのですが、愛犬が突然軽度のヘルニアになり一旦話が流れました。それから月日が経ち、落ち着いた時にwinさんのインスタを見てチョコを見つけました。もう1匹長毛の猫がいて、どちらも人馴れしていないと書いてありました。当時、winさんのところには長毛種の猫がいなかったのですが、我が家の先住猫は長毛種だったので、気が合うかもしれないと思い迎えることにしました。」
人慣れしていない猫、飼い主にクラッキング
チョコちゃんを診せた動物病院の獣医師が、「5歳にはなっていそうだ」と言ったので、バレンタインデーに保護されたこともあり、7月7日の国際チョコレートデー(ワールド チョコレートデー)を誕生日にしたという。
チョコちゃんは、Fさんや家族をシャーシャー威嚇し、クラッキング(カカカとケケケといった通常と異なる鳴き方)もした。
「人生初のクラッキングをされ、猫パンチまで・・・ちょっとショックでしたが、元気で何よりです(笑)。あとは、何故かドアに向かってダイブすることもあります。最初は夜鳴きしていましたが、だいぶマシになりました。効果は不明ですが、迎えてから1ヶ月はYouTubeの猫が落ち着く音楽がBGMでした。」
まだ完全には人慣れしないないが、順調に落ち着きつつあるという。Fさんは、「ゆっくり慣れて、長生きしてほしい」と願っている。