諸事情でお蔵入りになってしまった"面白い英語の例文"がSNS上で大きな注目を集めている。
「家庭教師をやっていた時に、生徒から『英語の教科書めちゃくちゃつまんない。先生、面白い例文作って!』と言われ、作った教材が出てきました。生徒からは大受けだったのですが、各方から強いお叱りを受けて全てお蔵入りになってしまいました、悲しい。お盆ですので、供養致します。」
と件の例文を紹介したのは歴史系YouTuberのみねるばさん(@minerva_owl1)。
みねるばさんが作ったという例文は以下のような内容。
Mike:I am a pen
私はペンです。
What are you?
あなたは?
Bob:I am a human
私は人間です。
Mike:No, you are not.
違います。
You are Paper.
あなたは紙です。
You were born to be written by me.
あなたは私に書かれるために生まれてきました。
Bob:No,I am not!
違う!
I am a human.
俺は人間だ!
Mike:That´s just what you feel.
それってあなたの感想ですよね。
Look in the mirror.
鏡を見てください。
Bob:I am paper.
私は紙です…
Mike:Good.
よろしい。
◇ ◇
ユニークな設定に加え、まるでひろゆきこと西村博之さんのようなツボをつく文体…これなら10代の学生たちも楽しく英語を学べそうなのに、お叱りを受けてしまうとはいかに…。
ミネルバさんの投稿に対し、SNSユーザー達からは
「面白すぎる🤣
自分は学校の英語の授業が苦手でしたが、
この例文に出会っていたら真剣に英語を学んでいたと思います😂」
「勉強の認識勘違いの一つに勉強は楽しくてはイケないみたいなとこある人いるよね
むしろ楽しんでこそ呑み込みが早いのに」
「面白くて英語の勉強になるなら結果オーライだと思いますけどね。
カッチカチな例文とか教科書ってそれだけで身構えちゃって、読む前から軽く嫌気が差すというか拒否反応が・・」
など数々のコメントが寄せられている。
みねるばさんにお話をうかがってみた。
ーーこの例文を見た生徒さんの反応についてあらためてお聞かせください。
みねるば:生徒の反応は大受けでした。みんな笑っておりました。ボブに同情の声が寄せられたり、自分もボブと同じように自分が思う自分と人から見られる自分は違うのかもしれない、と哲学的なことを考える生徒もいました(笑)。
ーー例文の学習効果についてはどう思われましたか?
みねるば:例文の学習効果は高かったと思います。人は楽しいものや面白いものは自然と覚えます。記憶の定着率が間違いなく上がりました。なので、他の授業でもなるべく楽しいものを用意するように心がけております。
ーー例文に寄せられたクレームの内容についてお聞かせください。
みねるば:クレームは塾長や先輩からでした。さすがにふざけすぎではないのか、という点と、学校はこういう教材を許さないので、学校から苦情から入るリスクがあるのでは、という点でお蔵入りになりました。
ーー投稿の反響へのご感想をお聞かせください。
みねるば:多くの人が楽しんでくれたので、とても嬉しく感じました。当時はお蔵入りになってしまいましたが、作った甲斐がありました。
◇ ◇
たひたび制度や意識の硬直化が指摘される日本の教育の現場。みねるばさん流のユニークさを受け入れられるようになれば、もっと学習の効率も良くなると思うのだが。
なおみねるばさんは現在、YouTubeチャンネル【歴史・時事解説】みねるばの学び舎を精力的に展開中。こちらも英語の例文同様、楽しく歴史を学べるコンテンツなので、ご興味ある方はぜひチェックしていただきたい。
みねるばさん関連情報
Twitterアカウント:https://twitter.com/minerva_owl1
YouTubeチャンネル【歴史・時事解説】みねるばの学び舎:https://youtube.com/@minerva_owl