【台風7号】運休相次ぎ…東京深夜発のぞみに乗車「大阪に帰りたいというのぞみを叶えてくれた」と乗務員に感謝

黒川 裕生 黒川 裕生

台風7号の影響で、鉄道や空の便などの交通機関は15日から16日にかけて運転見合わせや大幅な遅れが相次ぎ、17日になっても一部で混乱が続きました。大阪でピアノ教室「ルーシュ音楽事務所」を営む岡田虎太朗さん(@kotaro_mozart)は16日、当初乗る予定だった東京発新大阪行き新幹線の最終便が運休に。東京駅周辺のホテルは満室で、危うく路頭に迷いかけていたところ、深夜も新幹線がまだ運行していることがわかり、東京駅で0時頃、のぞみ459号に乗り込みました。

この日は研修と仕事の帰りだったという岡田さん。「ただでさえ予定が狂っていたのですが、翌朝の予定を考えると帰る必要があり、いくら時間がかかってもいいから自己責任で帰ることにしました」と話します。

本来なら19時半発だったのぞみ459号は、5時間遅れの0時半頃に東京を出発。岡田さんによると車内はガラガラで、岡田さんの車両には8人ほど、隣の車両には2人しかいなかったそうです。そして、グリーン車も含めて全て自由席になっていました。

さて、京都駅までは比較的順調に進みましたが、そこから新大阪駅に入ろうとする新幹線の「渋滞」に巻き込まれてしまいます。京都から新大阪まで、実に3時間もかかったそうです。

結局、夜中0時半に東京を出て、新大阪に到着したのは午前6時半頃。文字通り「夜行新幹線」になってしまいました。

岡田さんは「乗務員の方が大変お疲れの顔をされながらも、最後まで懸命に笑顔で対応を行ってくださったことが印象的でした」と振り返り、車内で困ったことについては「照明がずっとついていたので寝られませんでしたが、これは自己責任だと感じているので、特に不満はありません。ただ、相当遅くなることは覚悟していたものの、京都到着から新大阪まで3時間かかるのは想定外でした…」と話していました。

JRに対しては「感謝の気持ちでいっぱいです」と岡田さん。「批判されていることもあるようですが、現場の乗務員さんや駅員さんは、私たち乗客のために必死で対応してくださっていました。最後まで発表通り新幹線を運行されたことについても、個人的には称賛すべきことだと考えています」

ちなみに岡田さんによると、17日早朝の新大阪駅は、全便発車番線未定によりコンコース内が大混雑していたそうです。

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岡田さんは「誰もが気軽に音楽をできる社会を創る」をミッションとしてルーシュ音楽事務所を経営。大阪で30分500円の格安ピアノ練習室を開いています。

ルーシュ音楽事務所 https://www.ruchemusic.com/

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