あべのハルカス(大阪市阿倍野区)を抜き、330メートルで日本一高いビルとなる「森JPタワー」を含む複合施設「麻布台ヒルズ」(東京都港区)。ラグジュアリーブランドの店舗や都心を見渡せる高級住宅などが羨望(せんぼう)のまなざしを浴びるが、インターナショナルスクールも気になる存在だ。
都心で最大級のインターナショナルスクール
8日に森JPタワーであった記者会見で、麻布台ヒルズの全貌が明らかになった。エリア面積約8・1ヘクタールのうち約3割を植物が占め、オフィスや文化施設、医療機関を備える。11月より順次開業し、手がけた森ビルは年間来場者数を3000万人と想定する。
その一角に開校するのが「ブリティッシュ・スクール・イン東京」。60カ国以上の国籍を有する、3歳から11歳の740人ほどが通う予定だ。森ビルは「東京都心部のインターナショナルスクールの数は、アジア主要都市と比較して決して多いとは言えない」と説明。同校は、都心部のインターナショナルスクールで最大級になるという。
日本の小学校に相当するプライマリースクールは現在、渋谷キャンパスと昭和女子大学(東京都世田谷区)構内にある昭和キャンパスの2キャンパスに分かれているが、麻布台ヒルズの新キャンパスに統合される。
著名デザイナーが設計、屋内プールも
ツリーハウスをモチーフにした新キャンパスの校舎は、ロンドン五輪の聖火台を手がけた英国人のトーマス・ヘザウィック氏がデザイン。森JPタワーの地上7階、地下1階に位置し、屋上校庭やアートスタジオ、屋内プールなどを設けている。
ホームページを見ると、プライマリースクールの1年間の授業料は、私大の平均授業料93万円を大きく上回る260万5000円。入学料は108万円。開校は一足早く、8月30日に予定されている。