漫画『犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい』の作者「松本ひで吉（@hidekiccan）」さんは、出産したことを６月末のツイートで発表しました。その後、「出産すごかった」という漫画が投稿されて、共感と笑いを集めています。
大病院に緊急搬送されての出産になった松本さん。事前に通っていた病院ではないので、押し寄せる激しい陣痛に苦しみながら、入院手続きを進めます。同意書にサインをしたり、連絡先を書いたりと、痛みに耐えながら自ら対応していると…。
「３日目にお祝い御膳が出るんですが、鯛にしますか、ステーキにしますか？」と聞かれるじゃありませんか。
痛みで脂汗をかきながら、「それ、今決めんといけんやつ！？」と思いながらも、お祝い御膳のメニューをちゃんと決めたい松本さんは、苦しみながらなんとか起き上がって「た…たいで…」と答えてそのまま椅子に倒れました。
しかし、しばらく考えた松本さんは、再度起き上がって「や…やっぱステーキで…！」と変更します。後悔したくないという「ご膳への執念」がスゴイ。
この漫画に、「出産すごい！」と思わず笑ってしまった人や、陣痛の痛みに耐えながらお祝い御膳を選んだ人たちから共感のコメントが集まりました。
「それ今決めんといけないやつ！？めちゃくちゃわかります…痛みに負けて、ステーキにしなかった事を未だに悔いています。執念は捨ててはいけない…」
「途中で え？鯛でいいんですか？ って思ったので最後爆笑＆そりゃステーキでしょ！でした笑」
「そのオチ待ってました（笑）」
「私はヒーヒー言ってる時に5日分の夕食のメインを決めさせられました😭 私も執念で決め切りましたよ！」
そんななか、「総合病院で事務補助してます。私もそれが気になってました🤣」という人も。お祝膳の内容を聞く側も、どうやら「今聞くこと？」と思いながら聞いている人も多いようです。
松本さんにお話を聞きました。
──痛みに耐えながら、お祝い御膳をタイにするかステーキにするか、相当考えられたのでしょうか？
迷いました…絶対タイがいい！と思ったのですが、病院食なのでぱさぱさしてる可能性もあるのでは、と思いステーキ…えぇでもタイだとお吸い物ついてくるの？ってかなり究極の選択でした。
──めちゃくちゃ考えてますね（笑）。３日後のステーキはいかがでしたか？
おいしかったです。このおいしさならおそらくタイの方も間違いなくおいしかったでしょう。でもステーキも染みるおいしさで完食しました。
──ステーキに変更して正解だった、ということでよい感じですね。お祝膳を選んだあとは、すぐにご出産というタイミングだったのですか？
しばらく陣痛を味わってから自然分娩で生まれました。安産だったので良かったです。
──それはよかったです。息子くんが生まれた瞬間はどんなことを考えられましたか？
生まれた瞬間は…「水飲みたい」でしたかね…。後処置のあと分娩台の上で鮭ご飯を頂きましたが、それはそれはおいしかったです。お食事の横に、一品のように取れたてのへその緒がそっと置いてあったのが印象的でした。
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