7月下旬から8月のお盆にかけては、夏休みを予定されている方も多いのではないでしょうか。今の時期は、3つの流星群が活動しているため、流れ星を観測するチャンスです。8月13日には三大流星群のひとつ「ペルセウス座流星群」が極大を迎えます。
今回は、この夏に観測したい流星群についてご紹介します。
【7月31日】「みずがめ座δ南流星群」と「やぎ座α流星群」が極大
毎年7月15日頃から8月20日頃にかけて出現する、みずがめ座δ南流星群。2023年の極大時刻は、7月31日3時頃と予測されています。観測しやすいタイミングは、放射点の高度が上がる30日の深夜から31日の明け方。東京の場合は、月が沈む2時半頃から3時過ぎまでが最も見やすい時間帯になります。
同じく7月から8月にかけて活動する、やぎ座α流星群もほぼ同じタイミングで極大を迎え、ふたつの流星群が31日に極大を迎えます。
7月下旬は、8月13日に極大となるペルセウス座流星群も活動しているため、空の条件が良いところでは1時間あたり10~15個程度の流星を観察できると予測されています。どの流星群の流れ星かを判断するのは難しいかもしれませんが、3つの流星群を同時に楽しめる貴重な時期。ぜひ、ゆったりと夜空を眺めてみたいですね。
【8月13日】月明かりがなく好条件!「ペルセウス座流星群」が極大
ペルセウス座流星群は、1月のしぶんぎ座流星群、12月のふたご座流星群と並ぶ三大流星群のひとつ。流れる速度は速めで、尾をひく流星痕が見られることもあります。
2023年の極大時刻は8月13日17時頃と予測されており、13日深夜から14日明け方が最も観測しやすい時間帯となります。このタイミングをお見逃しなく!
今回は月明かりの影響がほぼなく、好条件で多くの流れ星を楽しめるでしょう。条件の良い暗い空では1時間あたり20~30個、街明かりがある場所でも10個程度は観測できると予測されています。
流星は、放射点がある星座を中心にあらゆる方向に流れます。そのため、なるべく空全体を広く見わたすことがポイント。今年の夏休みは、ぜひ流星観測をイベントのひとつに加えてみてはいかがでしょうか。
・参考文献
『アストロガイド 星空年鑑 2023』 アストロアーツ
・参考サイト
アストロアーツ「2023年7月31日 みずがめ座δ南流星群が極大」
アストロアーツ「ペルセウス座流星群」
国立天文台「ペルセウス座流星群が極大(2023年8月)」
画像:国立天文台