大阪・リラックマビル、窓辺にぬいぐるみ「ぎゅうぎゅう」 総勢700匹、家の中は真っ暗!?焼肉店店主の妻、脅威の収集癖

山脇 未菜美 山脇 未菜美

4階建ての建物の窓辺3つに、キャラクター「リラックマ」のぬいぐるみが、ぎゅうぎゅうに並ぶ。大阪・京橋駅近くにある通称・リラックマビルだ。実はここ、隣接する焼肉店「十八番」を営む夫妻の自宅。2008年から妻の落合ひとみさん(60)が集め始め、いつの間にか700匹以上になった。窓がぬいぐるみで敷き詰められているため家の中は真っ暗で、「昼間でも電気は必須。外の天気も分からない状態です」。それでも、抑えられない収集癖を「日常なんです。白菜、卵、リラックマみたいな感じで買っちゃう」とさらりと話す。

夫からの誕生日プレゼントに…

 15年前、夫の孝也さん(63)から誕生日プレゼントにリラックマのぬいぐるみをもらい、収集に目覚めたひとみさん。「背中にチャックが付いていて、中にお札が入っていたんです(笑)目も丸くてかわいいなって」。男っぽい性格で、かわいいものを集めたことはなかったが、夏祭りで購入したり、UFOキャッチャーで取ったりするように。3階の窓辺に20匹ほど飾っていると、近所の人も喜び、ぬいぐるみをくれるようになった。

リラックマは増え続け、夫婦の寝室である窓一面を覆い、2階の祖父母の部屋、4階の息子の部屋にも侵食。「息子が『晴れでも雨でも外に出るまで天気が分からんやんけ』と文句を言ってきたこともありました。まあ、うちで一番強いのは私なので、折れてくれましたけど」と笑う。1つの窓を埋めるのに150匹ほど。少しの揺れやバランスで落ちてしまうため、崩れるのは日常茶飯事。その度に何時間も掛けてやり直す。窓辺の掃除は…15年間していないという。

 リラックマが導いた縁

収集は、ぬいぐるみだけではない。「ヤマザキ春のパン祭り」でリラックマグッズが出た際には、お皿欲しさにパン400個を購入。自分では食べ切れないため夫に食べてもらい、体重が65キロから85キロまで太った。お皿は10皿ゲットしたが、「使わず、大事に全部置いてます(笑)何やろうね、リラックマが呼んでるから買うみたいな感じ? 総額200万円以上かな。一気にお金は出すのはあれやけど、積み重ねやからね」。最近では、家電店「ジョーシン」で2000円以上購入した人にプレゼントされるリラックマの冷茶ポットをもらうため、お金を使ってしまったという。

リラックマが導いてくれた縁もある。テレビ出演で明石家さんまさんとトークし、関西テレビ「よ~いドン!」の名物コーナー「となりの人間国宝さん」にも取り上げられた。焼肉店に訪れたお客さんがリラックマグッズをくれることもある。「リラックマのおかげで、普通に生きていると会えない芸能人にも会えましたし。息子が何でもない日に、旅行でリラックマグッズを買ってきてくれることもあって、うれしい。リラックマを選んでいる時間は、私のことを考えてくれているってことでしょ」

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