「カブキグラス」G 7広島サミットのお土産効果で一時品切れ、メーカー代表「感謝、感動、感激です」 プロ野球スカウトも使用

金井 かおる 金井 かおる

 外務省は5月21日、公式ツイッターを更新。岸田文雄首相夫妻からG7広島サミット参加国の首脳らに贈られた品を発表しました。その中でもひときわネット上をにぎわせたのが、裕子夫人が首脳配偶者らに贈ったメガネタイプの国産オペラグラス「カブキグラス(KabukiGlasses)」。SNS上では「眼鏡みたいな双眼鏡が気になる」「まさかのカブキグラス」「帝国劇場で使ったことあります」「宝塚観るときの愛用品」「ハンズフリーだから拍手もできますよ」などの声が上がりました。

翌朝には注文殺到、問い合わせも増加

 カブキグラスのメーカー「サンテプラス」(本社、兵庫県神戸市)の代表で開発者の坂田直明さんはまいどなニュースの取材に対し、G7のお土産に選ばれたことについて「うれしいです。感謝、感動、感激です。ものづくりとしてこんなに幸せなことはないです。名誉なことです」と興奮気味に話しました。

 全てのパーツが日本製という「メイドインジャパン」にこだわった一品。これまでにも外交土産で実績があり、好評だったことから、今回の選定につながったようです。

 外務省の発表からちょうど2時間経過後、同社には急に注文が入り始め、翌朝には注文殺到状態に。WEBショップの在庫も一時品切れになり、坂田さんは「問い合わせも増え続けており、次回の商品発送は6月10日以降になる予定です」とうれしい悲鳴を上げました。

世界最大級の劇場でも販売、プロ野球のスカウトも使用

 カブキグラスは2013年発売。坂田さんが自身の通算300回を超える観劇体験をもとに開発しました。通常の双眼鏡は、演者の動きを追いかけながらピントを合わせるため、舞台よりも双眼鏡の操作に気を取られがち。しかしカブキグラスは「瞬時にピント調整し、手ぶれもなし。最高級の明るさと解像度、曇りも濁りもなく、まつ毛も当たらず、超鮮明で立体的に見えます」(坂田さん)。

 発売後、「席をアップグレードする感覚が味わえる」と評判を呼び、アメリカにある世界最大級の劇場メトロポリタン歌劇場をはじめ、国内では歌舞伎座や新国立劇場、宝塚大劇場などでも販売するまでに。ステージ以外では、プロ野球の複数の球団にも採用され、スカウト担当者からは「動く選手にピントが合い続ける」「選手の表情なども観察しています」と重宝されているそうです。

 お土産に採用された色は「カブキグラス(ワインレッド)」。税込み33000円。サンテプラス公式WEBショップのほか、銀座蔦屋書店(東京・GINZA SIX)や神戸阪急(神戸市中央区)などでも取り扱い中。詳細はカブキグラス公式サイトで。

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