近年は専門店ができるなど、子どもから大人まで世代を問わず人気を集める「カプセルトイ」。商品内容も多岐に渡り、定番のキーホルダーやフィギュア、はたまた一般人の手書き風メッセージメモなど、ジャンルの幅広さに驚かされます。
そんななか、SNSでひときわ目をひくカプセルトイが話題となりました。その名も「豆ガシャ本 豆六法」。新日本法規出版が発行する法典「六法全書」を手のりサイズにしたもので、ページをめくると中には細かい文字がびっちり。文字はなんと0.5ミリで、目を凝らしてやっと読めるレベルです。
絵本などではなく、なぜ文字の多い法典を豆本に? 同じように厚い本にするのであれば、国語辞典などの方がなじみがある気もしますが…。色々な疑問が頭を巡りますが、せっかくなら回してみようとカプセルトイ専門店を訪れたところ、なんと完売。お店の人に聞いたところ、「置いていたがすぐに売り切れてしまった」そうです。人気を甘く見ていました。
反響は届いているのでしょうか。オリジナルカプセルトイブランド「ガシャポン」で「豆ガシャ本 豆六法」を企画・製造しているバンダイ(本社:東京都台東区)に話を聞きました。
「表紙の質感もかなり本物のように再現」
ーー「豆ガシャ本 豆六法」を商品化した経緯は。
「弊社ガシャポン商品で立ち上がった『豆ガシャ本』で、世の中のどの本を小さくしたら面白いかと考え、考えうる“最も普通なら見ることのない本”の一つが、六法全書だと考えました」
ーー質感なども本物とそっくりでした。
「中身も、本家の六法全書に使用したデータを使用して印刷しております。紙の色や質感はもちろん、表紙の質感もかなり本物のように再現できました」
ーー新日本法規出版さんとのやりとりはスムーズに?
「商品化の御相談をしたところ『面白い』と受け入れてくださり、スムーズに進行することができました」
ーー完売しているところも多いそうですが、売上は好調?
「具体的な数字は非公開とさせて頂いておりますが、好調な販売動向となっております。純粋な再現度の高さへの評価と、「目のつけどころが新しい」「おもしろい!」などのお声を多く頂きました」
ーーこれからも豆ガシャ本シリーズでは法典や辞典を?
「今後も普段はなかなかお目にかかれない本の商品化を検討しており、驚きのある商品展開していきたいと思っております」
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SNSで話題になったことから、調べてみると売り切れているところが多いよう。再販を希望する声も多くあがっていますが、予定については検討中とのことでした。
「豆ガシャ本 豆六法」は全6種。1回500円。
商品詳細:https://gashapon.jp/products/detail.php?jan_code=4549660939818000