「収穫される犬」とつぶやき、柴犬 こたろうさん（@shiba_kota_one）がTwitterに投稿した動画が話題になりました。そこに映っていたのは、ゴソッと気持ちよく抜ける綿毛（アンダーコート）を「虚無の表情」で収穫されている柴犬の姿！思った以上に「毛」が抜けると噂の柴犬の「春の換毛期」について、飼い主さんにお話を聞きました。
収穫の度に揺れる柴…しかし表情は変わらない
「豊作ですね」
「綿花の栽培みたいなw」
「収穫の度に揺れる柴。尊い」
「体は揺れるけど表情は変わらないのがおもしろいですよね」
こんな楽しいリプライが寄せられたのは、９歳になる柴犬の男の子、こたろうくん。秋田犬と間違えられることもあるという、大きめサイズの穏やかで人懐っこい柴犬さんです。
慣れた様子で「収穫」されるプロの柴犬
被毛自体は短めですが、柴犬はオーバーコート（上毛）と、体温調節に重要な役割を果たすアンダーコート（下毛）を持つ「ダブルコート」の犬種。年２回、そんな大量の毛をどこに！？と驚くほど毛が抜け替わります。
リプ欄には、「嫌がらない？痛くないの？」という心配の声も寄せられましたが、お姉さん座りで淡々と収穫されていたこたろうくんの様子からもわかるように、大量の綿毛はすでに役目を終えており、痛みはありません。
慣れた様子でもふもふを「収穫」されていたプロの柴犬、こたろうくんの換毛期について、飼い主さんに詳しくお話を伺いました。
無限に「収穫」出来そうです
ーー春の換毛期、ついに始まりましたね。
「毎年これくらいの時期から始まりますね。暖かくなると少しずつ抜けるようになってきます。収穫した毛はある程度袋に貯まったら捨てるので正確な量はわかりませんが、２～３回なでただけでスリッカーブラシがいっぱいになります。無限に収穫出来そうです（笑）」
ーーこたろうくんはいつもこんなにおとなしく「収穫」させてくれるのですか？
「こたろうの気分次第ですね。逃げていってしまう時もありますが、わりとおとなしくブラッシングさせてくれる方だと思います。収穫するコツは、２人がかりです。１人がなでなでしてる間にもう1人がブラッシングすると長く『収穫』させてくれるので上手くいきます」
ーー収穫後はかなりスリムに…？
「冬毛の方がもこもこしているので、夏の方が少しスッキリして見えると思います。正直なところ、一年中ムチムチしているので、今ダイエットをがんばっているところです（笑）」
◇ ◇
お姉さん座りでおとなしく「収穫」されていたこたろうくんは、なでられると寝転んで誰にでもお腹を見せてくれるフレンドリーな柴犬さんなのだそうです。
「昼間はお庭に出しているので、いつもご近所さんや佐川急便さん、郵便配達の方などになでなでしてもらっています。たまにおじさんみたいな雰囲気になるところも面白いです」（柴犬 こたろうさん）
「毛を集めてぬいぐるみとか作りたいですね」とツイートしていたこたろうくんの飼い主さん。ダブルコートの犬の換毛期は、お手入れも掃除も大変ですが、綿毛がゴソッと抜ける「収穫」の快感を味わえるのは、飼い主さんだけの特権かもしれませんね。
