中高生が描く将来なりたい職業、コロナ禍で変わった? 男女1位は堅実路線

まいどなニュース情報部 まいどなニュース情報部

昔は子どもたちがなりたい職業といえば「プロ野球選手」や「ケーキ屋さん」などが挙げられたものですが、イマドキの中高生はどんな職業に就きたいと思っているのでしょうか。株式会社ベネッセコーポレーション(岡山県岡山市)が実施した「中高生の将来の夢や職業」に関するアンケート調査の結果によると、将来なりたい職業の1位は、男女とも「教師・教員・大学教授」だったそうです。

調査は、同社が運営する学習記録アプリ『StudyCast(スタキャス)』ユーザーの中高校生男女1738人を対象として、2022年11月~12月の期間にインターネット上にて実施されました。

まず、「将来なりたい職業」を聞いたところ、男女ともに「教師・教員・大学教授」が1位になりました。以下、男子回答では、2位「国家公務員・地方公務員」、3位「学者・研究者」、4位「エンジニア・プログラマー」、5位「医者」が続きました。

一方、女子回答では、2位「看護師」、3位「医者」、4位「薬剤師」、5位「保育士」と続き、医療関係が上位に並ぶ結果となっていたそうです。

また、「働いてみたい業界・分野」については、男子回答では、1位「教育」、2位「鉄道・航空・運輸・物流」、3位「電子・電子機器」が上位に挙げられた一方で、女子回答では1位「医療・福祉」、2位「教官」、3位「繊維・化学・薬品・化粧品」が上位となりました。

調査結果から同社は「コロナ禍を背景に教師との接点が相対的に厚くなったり、現場で日々奮闘する医療スタッフが活躍したりする報道をみたことで教師・医療関係の職業が上位に入っているのではないかと考えられる」とコメントしています。

続いて、「職業を選ぶとき、どんなことを大切にしたいと思いますか」と聞いたところ、男女ともに、1位「働きがい・やりがいがある」、2位「自分のやりたいことができる」、3位「給料・待遇がいい」という結果になりました。

同社は「低成長経済が続いていることもあり、給料や待遇よりも、その仕事を楽しめるか、その仕事に意味を感じられるかということに子どもたちの関心がシフトしていっていることが考えられる」と推察しています。

最後に、「人生の中でどんなことを大事にしたいと思いますか」と聞いたところ、男女ともに「趣味を楽しみたい」(男子1位、女子2位)、「好きな仕事がしたい」(男子2位、女子1位)が上位を占めたほか、「仕事とプライベートを両立したい」(男子4位、女子3位)という声も多く、全体的な傾向として、仕事と趣味や恋愛などのプライベートの両方を充実させ、バランスを取りたいと考えている子どもが多いことがうかがえたといいます。

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