「猫は液体」と表現されることがあるように、狭い場所に収まったりビヨーンと伸びたりと、その柔軟さを目撃した際に驚かれた方も多いのではないでしょうか。そんな猫の柔軟さと美しさを感じる、1枚の写真が話題になっています。
「曲線美」と1枚の画像をツイートされたのは小野一俊(@kazutoshi_ono_)さん。
写真に写っているのは、現在1歳5ヶ月のウミちゃんです。
ウミちゃんが床に着地した瞬間を捉えた、まさに曲線美という表現がぴったりなこの写真。
後ろ足が着地する寸前の躍動感と、背中から尻尾にかけてのS字のラインが美しすぎると話題になりました。
この投稿にリプ欄では、
「美しい…!」
「美という文字を表しているみたい。まさに美しい」
「見てて鳥肌が立ってきました」
「曲線尾ですな」
「この瞬間を撮れるって…凄い!!」
とウミちゃんの美しさと、まさに決定的な瞬間を収めた小野一俊さんに称賛の声が多数寄せられました。撮影した小野さんにお話を聞きました。
ーー当時はどういった状況でこの写真を撮影できたのでしょうか?
「ウミちゃんは昔は猫じゃらしを見るとジャンプをしてくれていたのですが、最近はお姉ちゃんになって、あまりジャンプをしてくれなくなっていました。ただ、ここ最近はたまにジャンプをしてくれるようになったので、貴重な瞬間を写真に残したいという思いから撮影したものです。
ウミちゃんは、真上に高くポーンと飛んで最高点で体勢を変えて垂直に降りてくるジャンプが得意な子で、長毛でシッポが長いところがチャームポイントです。なので、シッポの曲線美が強調された芸術的な写真が撮影できました」
ーーウミちゃんは普段はどんな子なのでしょうか?
「ウミちゃんの性格は、昔は超お転婆だったのですが、1歳を過ぎたあたりから、大人のレディーになりました。とっても頭の良い女の子で、毎朝寝室のドアノブに飛びついて解錠し、起こしに来てくれます。また最近は床暖を覚えたらしく、床暖がついていない時はスイッチの前に行き、付けてと言ってニャーと鳴くという芸も覚えました。」
ーー他の写真も、「どうやったら、この瞬間が撮れるの?」というような写真ばかりです。コツなどがあれば教えてください!
「普段から猫ちゃんとスキンシップを図ることが一番ではないでしょうか。ウチの子たちは猫島出身の野生児なので、いつも家中を暴れまわっています。そのため、家の中がボロボロに荒らされないようにと、毎日最低でも30分程度は猫じゃらしなどを使って遊ばせるようにしています。その中で、猫の躍動感や猫ならではの面白い瞬間があれば撮影するようにしています」
ーー「ネコの島」とも言われている田代島をホームにされているそうですが、田代島に行くようになった経緯は?
「元々、海外旅行の思い出を残したくて写真を始めたのですが、コロナ禍の影響もあり、海外はおろか国内旅行もままならない状況になり、たまたま職場の猫好きの同僚に誘われ行った猫島にハマってしまったのがきっかけです。
最初は猫の写真を結構なめていて、誰でも簡単に撮れるのだろうと思っていたのですが、猫のすばしっこさと、予測不能な動きに四苦八苦。絶対に上手く撮ってみたいという思いから、段々とのめり込んでいきました」
ーー小野さんにとって、田代島の魅力とは?
「今もたまに漁師さんが猫ちゃんに魚のお裾分けをするところを目撃するなど、お互いをパートナーとして信頼し、人間と猫ちゃんの距離感が近いところが魅力ですね」
最後に小野さんは、「今後も猫の動物的な美しさ、保護猫を受け入れる楽しさなどが伝わる写真をお届けできればと思います」と話してくれました。
■Twitter:「小野一俊」(@kazutoshi_ono_)
https://twitter.com/kazutoshi_ono_