Amazonの返品システムを利用した巧妙な返品詐欺がSNS上で大きな注目を集めている。
「AmazonからAnkerの充電ケーブル届いて化粧箱開けたら変わりに土が入っててガチ草生えそうなんだけどw(Anker Directが販売・Amazonが発送、29gの商品に対して27gの土)」とその被害を告白したのはゆな先生さん(@JapanTank)。
Anker(アンカー)は、中国広東省深圳市に本社があるハードウェアの専門企業。モバイルバッテリーなどのスマートフォン・タブレット関連製品の開発・販売をしている。アンカーの公式ショップから充電ケーブルを買ったはずなのに化粧箱から出てきたのはビニール袋につめられた土。ショッキングな報告だが、これに似た問題は少なからず発生しているようだ。
ゆな先生の投稿に対し、SNSユーザー達からは
「え!わたしも買った!しかもまだ開けてない!と思って今!開封しました!!無事でした、、、良かった、、、草は生えなそうです、、それにしても酷いですね、、、、」
「わたしもついこないだありました。年頃の息子のために購入した商品がわけのわからない商品になって送られてきました。伝票番号は全く同じなんです。色々試しましたが元々返品不可の商品なのでカスタマーサービスにも行きつけなかったです。泣き寝入りするしかないのでしょうか。」
「前の持ち主が何度か使って返品したらしきものが届いたことがあります、自宅配送だったからすぐ気付けたけど、遠方の人への贈り物にAmazonは絶対やめようと思いました……」
など数々のコメントが寄せられている。
ゆな先生さんにお話を聞いた。
ーー商品が届いた際の印象、商品の箱から土が出てきた時のご感想をお聞かせください。
ゆな先生:違和感はまったくなく、Anker Direct(Anker公式ストア)から注文し、Amazonから発送されており、梱包も綺麗で開封の跡も全く見当たらなかったのでびっくりしました。土が出てきたときは、「あ、土か...」とぼーっとしていたのですが、1分くらいたって「あれ?なんで土なの?」とおかしいことに気づきました
ーーAmazonに対してはどのような対処をされたのでしょうか?
ゆな先生:チャットサポートから問い合わせしたところ、謝罪され返金されました。5分程度で終わりました。
ーー何者かがAnker Directを偽って出品していたということなのですか?
ゆな先生:Anker Directを偽っていたわけではなく、返品詐欺ですね。
(1)悪い人がAmazonでAnkerの製品を買う
(2)商品を抜き取り、同じ重さの土を入れる
(3)返品してお金をバックしてもらう
(4)Amazonは返品商品を重さだけでチェックしている
(5)悪い人は、商品とお金両方を獲得し丸儲け
という手法です。
ーー投稿の反響へのご感想をお聞かせください。
ゆな先生:同じような被害を受けられている方がいらっしゃることがわかり、Amazonも効率の良い対処手段を開発してくれると良いと思いました。現状は重さだけでチェックをしているようですが、それでは詐欺がまかり通ってしまうので、コストが安く効率の良いチェック手段があると良いと思います。
◇ ◇
ゆな先生さんの場合もそうだったが、Amazonでは返品された商品を新品として販売することがあり、その際は化粧箱に「LPN」から始まるコード番号が書かれたシールが貼ってあるそうだ。
それらがすべて不良品だとは限らないが、今回のようなケースもあるのでよくよく気を付けたほうが良いだろう。
ゆな先生関連情報
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