「おてんばに磨きがかかっています!」生後7カ月のユキヒョウがママにジャンプ 「すごいルチャ・リブレ感」「受け止めたい」

福尾 こずえ 福尾 こずえ

「久々のヒカリちゃんは、おてんばに磨きがかかってました」のコメントとともに投稿された3枚の画像が話題になっています。

投稿したのは、動物園巡りが趣味で、TwitterやInstagramでたくさんの動物の写真を紹介しているRIKU(@rikunow、以下RIKU)さん。

今回RIKUさんが撮影したのは、秋田県にある「秋田市大森山動物園~あきぎんオモリンの森~」(以下、大森山動物園)で2022年4月30日に誕生したユキヒョウのヒカリちゃん。もともと大森山動物園で飼育されていたリヒトとアサヒの間に産まれた女の子です。

ヒカリちゃんの素晴らしい跳躍姿に、「可愛い😍」「ムササビ!?」「見事な飛行姿勢」「すっごいルチャ・リブレ感。コーナーポストからのダイビングボディプレスw」「受け止めたい╰(*´︶`*)╯」と称賛の声が相次ぎ、3.5万のいいねがつきました。

また、「These pictures are incredible. Thanks for sharing!(素晴らしい写真!シェアしてくれてありがとう!)」など海外からのコメントもあり、ヒカリちゃんの魅力は万国共通ということがわかりました。

投稿主のRIKUさんと、大森山動物園の担当者に、ヒカリちゃん親子やユキヒョウについて話を聞きました。 

「気まぐれでへそ天など愛らしい姿も」

――どのようなタイミングで撮影されたのでしょうか。

「ユキヒョウは子供が独り立ちできるよう母親が一生懸命教育するのですが、今回も狩りの練習をさせているところに遭遇し、このようなシーンを撮影することができました」

――RIKUさんが感じたヒカリちゃんの成長ぶりを教えてください。

「公開当初から何度も足を運び、今まで10回以上は見ていますが、やはりできることがどんどん多くなっていっているなと感じます。最初の頃は高いところに登れず行けないところが多かったのですが、今では縦横無尽に展示場内を駆け回るようになり、成長したなと感じます」

――RIKUさんにとってのユキヒョウの魅力とは?

「白い毛並みや模様、琥珀色の瞳が美しいことはもちろんですが、大きな尻尾を自在に操り、崖も軽々と登っていく姿がとても格好いいです。また、性格が猫のように気まぐれでへそ天など愛らしい姿を見せてくれるギャップにも魅力を感じています」

――ユキヒョウの撮影テクニック等あれば教えてください。

「とにかく動きが素早いのでシャッタースピードを上げて撮影することと、親子で戯れるときは想像以上に高いジャンプをするので、動きがあるシーンは少し引きで撮影することを心がけています」

 

「親子でじゃれ合う姿は今の間だけ」

現在、ヒカリちゃん、父親のリヒト、母親のアサヒ、3頭のユキヒョウを飼育する大森山動物園にも、ヒカリちゃん親子やユキヒョウについて話を聞きました。

――ヒカリちゃんはどのような性格ですか?

「活発でおてんばな性格です。母親のアサヒから離れていてもへっちゃらで、自立心が強いです。幼い頃は発達の遅れもありましたが現在は無事に成長し、展示場の岩壁を跳び回っています」

――母親アサヒ、父親リヒトについても教えてください。

「母親のアサヒは、出産前は警戒心が強いユキヒョウらしい性格でしたが、出産を経て物事にあまり動じなくなったように思います。初産にも関わらずしっかりと母性を発揮し、ヒカリを立派に育てている、いいお母さんです。父親のリヒトは気分屋でマイペース。ちょっとお茶目な部分もあります。アサヒに対して非常に優しい紳士です」

――ヒカリちゃんは毎日見られるのでしょうか。

「アサヒ・ヒカリ親子と父親のリヒトを一日交替で展示しているため、見られない日もあります。展示内容は大森山動物園のホームページでご確認ください。午前9時頃、当日の情報に更新します」

――アサヒ・ヒカリ親子はいつまで一緒に過ごす予定でしょうか?

「一般的にユキヒョウの仔は20~22カ月程で独り立ちすると言われており、当園でもそれくらいの時期に親子の関係性を見ながら親離れをする予定です。基本的にユキヒョウは単独生活をするため、親子でじゃれ合う姿は今の間にしか見ることができません」

――ヒカリちゃんが活発な時間帯を教えてください。

「ユキヒョウは一般的に、朝や夕方に活動しますが、子どものヒカリは気分などに左右されるため、一日中活発に動く日もあれば、長時間昼寝をすることもあります。親子でじゃれたり、跳び回る姿は必見です。ヒカリのかわいい表情や、小さな身体からは予測がつかないようなダイナミックな動きにご注目ください」

――大森山動物園ならではのユキヒョウ展示の特徴はありますか?

「大森山動物園のユキヒョウ展示場は高山地帯を模した形状になっており、野生に近い姿を見ることができます。特に秋田の冬は雪が積もるため、本来の動きを観察できるのでおすすめです」

――ユキヒョウの生態を教えてください。

「ユキヒョウは中央アジアの山岳地帯に生息し、最も標高の高い場所で暮らすネコ科の動物です。特徴的な白い毛と黒のまだら模様は、雪と岩に溶け込んで保護色になります。体毛は非常に密に生えており、過酷な寒さにも耐えることができます。また、体長とほぼ同じ長さの尻尾をもち、岩の急斜面を走ったり跳んだりする際にバランスを保つことがでるほか、体に巻き付けて寒さから身を守るのに役立つと考えられています。重心が低く脚が短いのも特徴で、急斜面を駆けおりる時に体が安定します」

――大森山動物園全体について教えてください。

「動物本来の姿を観察できる「行動展示」を取り入れているため、動物との距離が近いのが特徴です。ガラス越しに目線の高さで見る猛獣たちは迫力満点です。ユキヒョウ以外では、アムールトラやレッサーパンダ、カピバラ、キリン、コツメカワウソなどが人気です。冬の動物園は寒いので、暖かい服装でお越しください」

大森山動物園では、2023年1月7日(土)から2月26日(日)の土日祝に、「雪の動物園」を開催予定。ユキヒョウやレッサーパンダなどの動物たちが雪とたわむれ、走り回る姿など、普段は見ることができない冬の動物たちの様子をじっくり観賞できます。寒い時期だけに開催する「カピバラの湯っこ」も注目です。気になる方はぜひチェックしてください。

■RIKUさんTwitter https://twitter.com/rikunow
■大森山動物園公式Twitter https://twitter.com/omoriyama_zoo
■大森山動物園ホームページ https://www.city.akita.lg.jp/zoo

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