高校生が大音量の音楽を響かせ、公園のジャングルジムを占拠→ちびっこたちが取り囲む その後の意外な展開が話題

渡辺 陽 渡辺 陽

のどかな昼下がり、地方の大きな公園で、園児未満の2、3歳の子どもたちがお母さんと一緒に遊んでいました。そこへ見慣れない高校生が数人でやってきたのですが、まるでうさぎたちが遊んでいるところに数匹の狐でも現れたような空気になりました。ところが、圧倒的に弱いと思われた子どもたちが思わぬ行動に出たのです。

息子さんと公園にいたドラクエふじこ(@nihonnoakitainu)さんは、その時のことを「息子と公園で遊んでいたら、ちょっととがった感じの高校生男子が数人やってきて、ジャングルジムを占拠して大音量で重低音の音楽を流しはじめた。しかし大音量ゆえ小さな子たちがワッと集まりだし、ちびっこに取り囲まれた若者は気まずそうに音楽を止めた」とツイートしました。

さらに
「走り寄ってきた2歳くらいの男の子のおばあちゃんが『音楽が聞こえたで来ちゃったわ〜』と話しかけていた。男の子も『きちゃった』とニコニコしており、若者も『きちゃったかぁ』とニコニコしていた」
「しばらくして何故か若者と男の子は一緒に滑り台で滑っていた。ちなみに若者の連れたちは『次はブランコやろうぜ!』と楽しそうに遊んでいた。公園はみんなのものだもんね、と異分子を見る目で若者たちを見ていた自分を恥じながら麦茶を飲んだ」
と続けていました。

この投稿を見た人からは、

「私も経験あります。私難聴なんですが、ドラッグストアでギャル店員さんに話しかけられた時、難聴のこと伝えたら、嫌な顔せず直ぐ筆談してくれました。別のドラッグストアの、黒髪の真面目そうな店員さんは、何度聴こえないと言っても会話で押し通す人でした。見た目で判断しちゃダメだと思い知らされた出来事です」

「私も経験あり。公園の遊具の中心に、円陣を組んで座り込む悪そうな男子高校生。心の中で『行くな行くな』と思っていたのに、子どもがそちらへ走り出してしまった。目を合わせずにそばに行くと、『今日よ、授業中に大きい方行きたくなったぜ』『俺もあるぜ』というたわいない会話だった」

「『音楽』がきっかけですね。ちっちゃい子は分野にかかわらず音楽に反応しますので、寄ってきたんですね。みんなで遊びだしたって素敵な光景」

など、「見た目だけで判断してはいけない」という反響が多数あり、「いいね」は4.9万件にもなりました。

投稿者さんにお話を聞きました。

ーーその高校生たちのこと、怖いと思いましたか。

「怖いというよりも、異質な印象を受けました。公園にはあまり来ないタイプだなと思いました」

ーージャングルジムは子どもたちが遊んでいたのでしょうか。

「いえ、誰もいませんでした」

ーーしかし、子どもは純粋無垢ですね。

「幼児ばかりなので、怖がることなく音楽につられて走り寄っていきました。幼児はみな足が早く、追いかけた保護者たちが追いつく前にジャングルジムを取り囲んでいました。息子もそうです」

ーー気まずそうに音楽を止めた時、内心「良かった」と思いましたか。

「良かった!というよりも、『音楽聞きたかったのにごめんね…集まって』という申し訳ない気持ちになりました」

ーー一緒に滑り台で滑っている光景は微笑ましいですね。

「この滑り台はけっこう大きくて、そこそこ長い階段を登らなければ上がれません。高齢の女性が2歳の子を連れて登るのは大変ですし、2歳の子が一人で滑るのは心配です。大人が一緒に滑らなければ危険だから、若者が頂上まで連れていって一緒に滑ってあげたのかな、と思いました。すごく気持ちが温かくなりました」

年齢に関係なくいろんな人がいる時代。必ずこうした微笑ましい展開になるとは限りませんが、あまり最初から思い込みで人のことを判断しないほうがいいかもしれないですね。

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