特別警報発表中の鹿児島県 すでに潮位高まり暴風も きょう18日に台風最接近へ

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昨夜、特別警報が発表された鹿児島県では、きょう18日に台風14号が最接近する見込みです。すでに潮位が高くなり、風や雨も強まってきています。暴風や高波、高潮に最大級の警戒をしてください。

潮位上昇 満潮時刻前から高潮に警戒

昨夜21時40分に、暴風、波浪、高潮の特別警報が発表された鹿児島県では、すでに潮位が高くなっています。観測された潮位は、台風による吸い上げ効果や吹き寄せ効果により、天文潮位より80センチ近く高くなっている所もあります。

18日:満潮時刻
鹿児島 13:27、23:14
枕崎  13:25、23:11
種子島 12:25、22:16
大泊  12:59、22:54

過去の台風災害では、満潮時刻より前に大規模な高潮被害が起こったことがあります。今回も満潮の時刻になる前から、沿岸部では浸水の恐れもあります。油断なさらずに沿岸部からは離れるようにしてください。

すでに30メートルを超える風も

九州や四国、奄美地方では強風域(最大風速15メートル以上)に入っていて、風も強まっています。18日1時30分までの、最大瞬間風速は屋久島町尾之間で36.0メートル、種子島で29.6メートルを観測しました。

<風の予想>
18日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
薩摩地方陸上      40メートル(60メートル)
薩摩地方海上      55メートル(75メートル)
大隅地方陸上      40メートル(60メートル)
大隅地方海上      50メートル(70メートル)
種子島・屋久島地方陸上 55メートル(75メートル)
種子島・屋久島地方海上 55メートル(75メートル)
19日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
薩摩地方        25から29メートル(35から45メートル)
大隅地方        25から29メートル(35から45メートル)
種子島・屋久島地方   25から29メートル(35から45メートル)

一部の住家が倒壊するおそれもある猛烈な風が吹く見込みです。頑丈な建物の中に移動するとともに、屋内では窓から離れるなど暴風に最大級の警戒をしてください。

線状降水帯の発生の可能性も

台風周辺の湿った空気が流れ込んでいるため、九州の広い範囲で雨が降り、鹿児島県だけでなく宮崎県などでも雨脚が強まっています。このあと台風の本体の雨雲がかかり、大雨になる見込みです。また、線状降水帯が発生する可能性もあり、発生した場合には同じような場所で猛烈な雨が続く恐れもあります。

<雨の予想>。
18日に予想される1時間降水量(いずれも多い所で)
薩摩地方      80ミリ
大隅地方      80ミリ
種子島・屋久島地方 80ミリ
18日0時から19日0時までに予想される24時間降水量(いずれも多い所で)
薩摩地方      400ミリ
大隅地方      500ミリ
種子島・屋久島地方 500ミリ
その後、19日0時から20日0時までに予想される24時間降水量(いずれも多い所で)
薩摩地方      100から200ミリ
大隅地方      100から150ミリ
種子島・屋久島地方 100から150ミリ

台風の暴風 家の中で いるべき所は

台風は、中心が近づくにつれて暴風をもたらし、さらに台風のスピードが遅いと、暴風が長い時間続く場合があります。また、台風の中心から離れていても、大気の状態が不安定になり、竜巻などの突風が吹くこともあります。暴風や突風によって、建物に様々な物が飛んでくることもありますので、室内でも十分な注意が必要です。

具体的には、台風が近づいている時には、屋内でもできるだけ窓から離れましょう。なるべく家の中心部に近い所で、窓のない部屋に避難してください。もし窓がある場合は、窓を閉めて、カーテンを引き、雨戸やシャッターがあれば、閉めておきましょう。風が強くなってからの屋外での作業は、暴風によって転倒する恐れがありますので、絶対にやめてください。

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