飲食店の「ハゲ割」キャンペーンがSNS上で大きな注目を集めている。
「西成ランチの途中に出会いました。矢張西成は目を離せません。」と紹介したのは正脇良平さん(@gionbubu)。
「最大10%」「自己申告をお願いします…」これはなかなかエッジの効いたキャンペーンだ。
正脇さんの投稿に対し、SNSユーザー達からは
「“最大”ってことは、ハゲの具合によってパーセントが変わるのだろうか 3%のハゲとか、、、」
「自己申告したけどあんたまだハゲてへんやん!鏡見てみぃ!と言われても良いコミュニケーションな気がします。割引無くても何となく悪い気しないと言うか。」
「可笑しいよ ハゲは40%以上なのに たった10%なんて、差別やぁあああああああああああ」
など数々の驚きの声が寄せられている。
正脇さんにお話をうかがってみた。
ーーこの張り紙はどちらでご覧になったのでしょうか?
正脇:この日はお昼から西成に出かけたのですが、この張り紙は今池駅前の「西成屋台立呑み処 俺の出番」で見かけました。残念ながらお店はお休みだったのですが、張り紙を見て、「大阪でも他所ではなかなかこんなに思い切った割引に踏み込めないな」と思いました。西成ならではのシャレが分かる文化の賜物と思いました。
ーー今回の反響へのご感想をお聞かせください。
正脇:5月に別件でバズって24万いいね頂いたのですが、その特に比べリツイート率が大変多いですね。取材も複数件ありました。
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「西成屋台立呑み処 俺の出番」の店主にもお話を聞いた。なお、店主は「自分はハゲ割の対象外です」と強く主張している。
ーーハゲ割はいつから実施しているのでしょうか?
店主:去年からです。当時、私は病気から復帰したところだったのですが、なにか面白いキャンペーンはできないかと思いテレビを見ていたところ、たまたまハゲの方が大勢映っていたので「これだ!」と思いました。
ーーお客の反響はいかがでしょうか?
店主:キャンペーンは西成の店舗と和歌山の本店で実施しています。西成のお客さんはノリのいい方が多いのでよく利用されますが、和歌山はまだまだ少ないですね。
ーーどういうシステムなんでしょうか?
店主:最大10%で、割引率はお店のほうでジャッジさせてもらってます。「これやと3%やな」とか。認定証も作らせてもらってるんで、リピーターになる人もいますよ。
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西成の「俺の出番」は現在、コロナ感染者数の増加をうけ一時休業中とのことだが、状況が落ち着き次第、営業再開するとのこと。我こそはと思う方はぜひ足を運んでいただきたい。
なお今回の話題を提供してくれた正脇さんは日頃、ブログ「花街ぞめき」で昔の花街や遊郭についてさまざまな情報を紹介している。たいへん貴重かつ詳細な研究なので、ご興味のある方はぜひチェックしていただきたい。
正脇良平さん関連情報
Twitterアカウント:https://twitter.com/gionbubu
ブログ「花街ぞめき」:https://gionchoubu.exblog.jp/
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「西成屋台立呑み処 俺の出番」
所在地:大阪府大阪市西成区太子2丁目2-18
和歌山本店「鳥焼肉 娘の出番」
所在地:和歌山県和歌山市杉ノ馬場2-36