「紫陽花の季節になりました」→よ〜く見ると…ナニコレ!国内外から大反響「ダマされた!笑」「この感性、好き」

金井 かおる 金井 かおる

 「紫陽花の季節になりました( ´∀`)」ーー写真家の岡本なうさんが自身のSNSに発表した1枚の写真が大きな話題になっています。写っているのは紫色のアジサイの大輪ーーと思いきや、正体は洗濯バサミで作ったアジサイ。写真はあっという間に拡散し、国内外から驚きや絶賛の声が寄せられています。

“洗濯バサミ愛”に目覚めたきっかけは…

 岡本さんは2013年からSNSにさまざまなアート作品を発表。2021年3月からは「洗濯バサミフォトグラファー」として洗濯バサミを主役にした写真を撮り続けています。話題のアジサイは今年4月にスタートした「洗濯バサミ草」シリーズの中の1つ。他にもタンポポの花や綿毛、竹などをカラフルな洗濯バサミを使って表現します。

 今回のテーマはアジサイ。本物と見間違う人が続出した洗濯バサミの色味も話題になりました。

 「持っていた洗濯バサミ中で一番アジサイのイメージに合うものを選択しました。撮影は自宅の庭で行なっているのですが、これもなるべく自分の中にあるアジサイのイメージに合う場所、時間、天気を選んで撮影しました。使用した洗濯バサミの数は20個です。スチールのカラーワイヤーで土台を作り、バランスをとりながら形を整えました」

 洗濯バサミは「美しい」という岡本さん。大切に育ててくれた祖母への思いも重なっていました。

 「おばあちゃんは農家だったのでとにかく働き者でした。80歳を過ぎ足腰が弱ってからも自分で何かをしていないと気にいらない性分だったので、母が洗濯をして、僕が洗濯物を取り込んで、おばあちゃんが洗濯物をたたむという役割分担をしていました。おばあちゃんが2021年に亡くなり、夕方になり洗濯物を取り込んでも、楽しそうにたたむおばあちゃんがいないことに僕はとても大きな喪失感に襲われました。ある日、洗濯物を取り込むと、庭の物干しにある洗濯バサミに西日が差し、光り輝いていました。僕はそれにすさまじい衝撃を受けました。その光り輝く洗濯バサミは、新品の『きれい』とは異なる『美しい』を宿していました。僕はその姿におばあちゃんのことを重ねずにはいられませんでした」

 今回の作品には1万近くのいいねがつき、日本国内だけにとどまらず各国の言語で「おおーっ!」「すばらしい」「ハハハ、かわいい!」「これは一瞬、分からなかった」「本物だと思った」「ダマされた!笑」「この感性、好き」「すごいアイデア」「秒でフォローしました」などの反応が寄せられています。

 「アート、ハンドメード、音楽、野鳥写真、短歌など、自分の感性を信じて活動してきました。2022年10月で10年を迎えるのですが、こんなに誰かに認知してもらえたり、楽しんでいただけたりしたことは一度もなかったです。今回の出来事には大変な驚きを感じており、本当に生きていてよかったなぁと思っております。多くの方に投稿が拡散したのは、日頃から洗濯バサミフォトを応援してくださるフォロワーの皆さま、ご覧いただいた皆さまのお力に他ならないと思っており、心から感謝をいたしております」

Twitter「okaphotoart / 洗濯バサミフォトグラファー」(@okaphotoart)

インスタグラム「okaphotoart|洗濯バサミフォトグラファー」(@clothespin_photographer)

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