子どもが就きたい職業ランキング ふた昔前と比べると… 看護師、教員がトップ10から外れる

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現代は変化の時代といわれますが、子どもたちが就きたいと思う職業にも変化はあるのでしょうか。そこで、2022年4月に小学校に入学する子ども4000人(男女各2000人)と、その親4000人を対象として「将来就きたい職業・就かせたい職業」を調査したところ、子どもの将来就きたい職業の総合ランキングの1位は、「ケーキ屋・パン屋」でした。また、男の子の将来就きたい職業の1位は、「警察官」、一方で女の子の将来就きたい職業の1位は、「ケーキ屋・パン屋」だったそうです。

株式会社クラレが、2021年7月~2022年1月の期間で実施した調査です。

子どもが将来就きたい職業の総合ランキングは、「ケーキ屋・パン屋」(14.6%)が1位となりました。次いで、2位「警察官」(11.4%)、3位「スポーツ選手」(8.8%)、4位「消防・レスキュー隊」(5.5%)、5位「医師」(4.7%)と続きました。

20年前のランキングと比較すると、2位「警察官」、4位「消防・レスキュー隊」、5位「医師」など、人を助ける職業が大きく順位を上げており、9位の「ユーチューバー」は、2016年に初めて登場して以来、順位も比率も右肩上がりで人気を集めているといいます。

男の子が将来就きたい職業では、「警察官」(16.8%)が1位となりました。次いで、2位「スポーツ選手」(16.1%)、3位「消防・レスキュー隊」(10.3%)、4位「運転士・運転手」(7.1%)、5位「研究者」(5.8%)と続きました。

「スポーツ選手」は昨年同様2位でしたが、比率は3.1ポイント増で、全職業の中で最大の上昇率となりました。競技の内訳を見ると、「サッカー」が48.9%で圧倒的な人気を獲得したそうです。また、「研究者」は、0.7ポイント増で過去最高比率となり、順位を5位に上げました。具体的には恐竜博士と昆虫博士の回答が目立ち、子どもの好奇心が古代生物や身近な昆虫に向いているのが伺えたといいます。

一方、男の子の親の就かせたい職業では、13年連続で「公務員」(24.1%)が1位となりました。次いで、2位「会社員」(10.3%)、3位「医師」(7.8%)と続き、4位の「スポーツ選手」(7.1%)と5位の「消防・レスキュー隊」(6.6%)は、男の子のランキングと同様、ともに大きく比率を伸ばし、順位を上げたそうです。

女の子が将来就きたい職業の1位は「ケーキ屋・パン屋」(26.4%)となりました。内訳を見ると、「ケーキ屋」(61.4%)、「パティシエ」(22.0%)が合わせて81.4%となっており、ケーキの持つ華やかさ、可愛さ、特別感などが、引き続き女の子の心をつかんでいることが伺えたといいます。次いで、2位に「芸能人・歌手・モデル」(6.9%)、3位「花屋」(6.3%)と続きました。

また、4位「医師」(6.2%)、5位「警察官」(5.9%)が過去最高順位・比率となり、6位「保育士」(5.5%)、同率7位「教員」「看護師」(いずれも5.0%)も昨年から順位を上げており、病院、保育園、学校など、身近で働くエッセンシャルワーカーに、子どもたちが大きな関心を抱いていることが伺えたといいます。

一方、女の子の親の就かせたい職業は、「看護師」(18.4%)が1位となりました。次いで、2位に「公務員」(15.3%)、3位「医師」(8.2%)、4位「医療関係」(7.8%)、5位「薬剤師」(7.1%)となり、トップ5のうち4つを、医療職が占めました。特に、3位「医師」は過去最高比率、4位「医療関係」は過去最高順位・比率となりました。2位の「公務員」は、2年連続で過去最高比率を更新したそうです。

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